特例子会社「すみでんフレンド」トップ巡回

以前にもご紹介しました「トップ巡回」を、先日、伊丹製作所で行いました。
「トップ巡回」は役員が参加して、各部門の中長期的な方向性・課題についての意見交換や、現場の視察を行っています。今回は、人事部、経理部、資材部から活動報告を受けました。会場入室時には体温測定や手指の消毒を行い、ソーシャルディスタンスを確保した広い会場に少人数のみが参加し、遠地からはリモートで参加という要領でした。こういう会議スタイルにも慣れてきましたね。

三密回避のため出席者を絞り込んだ分、報告者との心理的距離が近くなり、現在抱えている課題について、ざっくばらんに話が聞けました。コロナ禍で依然先行きは不透明ですが、何とか将来への道を拓こうと、ベテラン、若手問わずそれぞれの持ち場で努力を重ねてくれていることが確認でき、頼もしく思いました。

今回のトップ巡回では、障がい者雇用促進のための特例子会社である「すみでんフレンド株式会社」伊丹営業所の現場視察を行いました。70名近くの障がい者が、住友電工の各製作所などにある事業拠点で、保存文書のPDF化、製品梱包材の製作、機密書類の裁断廃棄、共用スペースの消毒や清掃、観葉植物の世話など、さまざまな仕事に取り組んでくれています。

すみでんフレンドでは社員の就労にあたって、作業場の安全や製品・サービスの品質を確保するために教育に力を入れることはもちろん、特に業務のマッチングに配慮しているとのことでした。社員一人ひとりの個性を把握した上で、どのような業務でどう活躍してもらうか、丁寧に可能性を検討しているそうです。また、受託可能な業務の幅を広げるために、社員のスキルアップや作業支援のノウハウ蓄積を苦労しながらも進めているとのことで、一人ひとりが活躍、成長できるよう様々な取り組みを行っていることを理解しました。

「すみでんフレンド」は特例子会社ですが、障がい者雇用は同社だけの問題ではありません。当社のすべての部門、関係会社が自分事として考え、取り組むことが求められています。障がい者を職場に受け入れ、障がいがあってもできる仕事のやり方を考えることは、「誰もが働きやすい職場づくり」の実現につながるでしょう。どこの職場でも障がい者が仕事をしているのが当たり前の光景になれば、当社グループが標榜する「Glorious Excellent Company」にまた一歩近づけるものと信じてやみません。

トップ巡回の様子
すみでんフレンド社員から、関係会社向け製品の作り方の説明を受けているところ