施工時の6つのポイント
1.導体および絶縁物のジョイント部の隙間寸法は、下記の内容により調整してください。
- 導体(銅管)は突き合わせてください。(隙間寸法2.0mm以下)
- 絶縁物は温度による伸縮を考慮し、あらかじめ工場出荷時に切り込み調整していますので、施工時に両端ジョイント部の隙間寸法が均一になるよう調整してください。
- ジョイントカバー内部のリブが本体の溝にはまり込むように押し込みます。このとき開口部側から見てジョイントの両側の開口溝がずれたり、ねじったりせず、まっすぐになっている事を確認してください。
2.エキスパンションの導体隙間寸法は、施工時の周囲温度条件により、下記表に示す隙間寸法に調整してください。
隙間寸法が基準値を外れると、コレクターの脱線の原因になります。
周囲温度(℃) |
隙間寸法A(mm) |
0 |
40 |
20 |
30 |
40 |
20 |
60 |
10 |
ジョイントカバー内部のリブが本体の溝にはまり込むように押し込みます。
このとき開口部側から見て、ジョイントの両側の開口溝がずれたり、ねじったりせず、まっすぐになっている事を確認してください。
3.スミトロリー本体の傾きやねじれにご注意ください。
本体が傾きますとコレクターの脱線が起こります。施工の際、傾きが生じていたら修正してください。
また、スパークによる導体の損傷の原因になります。
トロリーが水平になるよう施工してください。(傾き許容範囲5°以下)
4.コレクター(集電器)取付けの重要ポイント
- コレクターの取付棒にねじれがないこと。
- 本体とコレクターの中心がずれていないこと。
- コレクター取付棒と本体の摺導面までの高さは基準値(115mm±15mm、125mm±15mm)内のこと。
- 本体の傾きやねじれがないこと。
- 取付棒は、25mmをご使用ください。
コレクターの取付棒は、ねじれないように正しく固定してください。
本体とコレクターの中心が揃うようにしてください。LとA、lとaは同一寸法にしてください。~接触不良およびコレクターの脱線などの原因となります。
コレクターの取付けは、→印の方向に合わせてください。
5.スミトロリー本体ジョイント部が"へ"の字型にならないように芯出し調整して差し込むことが
必要です。
このとき、ジョイント部の当板ビスの締付けトルクは下表を基準としてください。
ビスサイズ |
締め付けトルク(N・m) |
M4 |
約1.5 |
M5 |
約3 |
M6 |
約5.2 |
M8 |
約12.5 |
M10 |
約24.5 |
M12 |
約42 |
M16 |
約106 |
6.旧型スミトロリー400~600Aの増設・張替時に新型「スミトロリーN」、「スミトロリーND」を
接続する場合は、新・旧接続アダプタを下図に示す要領でご使用ください。
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