非張力式スミトロリーの施工手順
1.ブラケットを取付けます。
ハンガー取付用ブラケットは、供給外となっています。市販のアングルL40×40×5、またはこれ以上の強度のものをご準備ください。
定格電圧 |
支持間隔 |
100A |
1.0m以下 |
150A・200A・300A |
1.5m以下 |
400A・500A・600A・700A |
2.0m以下 |
2.ハンガーをブラケットに取付けます。
ハンガーに付属している本体把持ボルト(M6十字なべ小ネジ)をゆるめておいてください。
3.スミトロリー本体を取付けます。
支持ハンガーにスミトロリー本体を仮取付けします。本体絶縁物両側面の溝にハンガーをはめ込んでください。
片側の溝に引っかけて回すようにすると簡単に入ります。
位置が決定したらハンガーのネジを締めてください。
4.スミトロリー相互を接続します。
- ジョイントバーをスミトロリー本体の導体丸穴側に取付け、その上にジョイント当板を乗せます。
- 導体穴は、図示する丸穴と長穴で突き合わせます。
スミトロリー本体ジョイント部の調整方法は、施工時の重要なポイントのひとつです。
施工時の6つのポイントに記載していますので参照してください。
5.ジョイントカバーを取付けます。
ジョイントカバー内部のリブが本体の溝にはまり込むように押し込みます。このとき、開口部側からみてジョイントの両側の開口溝がずれたり、ねじれたりせず、まっすぐになっていることを確認してください。
6.エンドキャップを取付けます。
7.アンカークランプを取付けます。
スミトロリー本体の施工完了後、長手方向の移動を防止するため、支持ハンガー用ブラケットを流用して指定箇所にアンカークランプを取付けてください。
- スミトロリー本体にφ6mmの穴をドリルであけます。
- 2つ割りアンカークランプの片方を取付けてピンをスミトロリー本体に挿入します。
- もう片方の部品を取付けて、M6ボルトで締付けます。
8.エキスパンションの取付方法
周囲温度(℃) |
導体隙間寸法A(mm) |
0 |
40 |
20 |
30 |
40 |
20 |
60 |
10 |
- エキスパンション寸法は、施工時の重要なポイントのひとつです。施工時の6つのポイントに記載していますので参照してください。
- エキスパンション部のジャンパー線および端子保護カバーのボルト締付けは、工場にて調整済みです。
隙間寸法は、スライド部補強カバーをはずし表のようにセットしてください。エキスパンション部は、1.0mピッチでハンガーを取付け、スライド部がスムーズに動くように水平にセットしてください。
- エキスパンションは、折り曲げないよう注意してください。
9.給電方法
定格電圧 |
寸法(mm) |
A |
B |
C |
D |
G |
100A |
30 |
45 |
3 |
140 |
200 |
150A・200A・300A |
30 |
45 |
3 |
140 |
250 |
400A・500A・600A・700A |
50 |
50 |
6 |
170 |
280 |
給電端子取付穴に給電線をボルトで締付けます。
そのあと端子保護カバーを取付けます。
10.コレクターの取付方法
コレクター(集電器)取付けの重要ポイント
- コレクターの取付棒にねじれがないこと。
- 本体とコレクターの中心がずれていないこと。
- コレクター取付棒と本体の摺導面までの高さは基準値(115mm±15mm、125mm±15mm)内のこと。
- 本体の傾きやねじれがないこと。
- 取付棒は、25mmをご使用ください。
標準取付
コレクターの取付けは、→印の方向に合わせてください。
横向取付
- タンデム型コレクター
特に離線してはいけない制御回路や乗り移りラインは、コレクターを2個組み合わせたタンデム型をご使用ください。
横向でタンデム型を使用する場合は、横向コレクター2個を単独で(一体化せずに)ご使用ください。
- 施工時にバランサー位置を調整してください。
- バランサーをA方向に動かすと、ブラシは上がります。
B方向に動かすと、ブラシは下がります。
ブラシ交換
- ブラシは交換ラインまで摩耗したら取替えてください。。
品番 |
定格電流(A) |
SMS-60 |
60 |
SMS-120 |
120 |
SMS-200 |
200 |
初期点検・定期点検
- 初期点検は、すべての取付けが終了した段階で産業用トロリー取扱説明書に示す内容で行ってください。
- 定期点検も同様に産業用トロリー取扱説明書に示す内容により、点検項目を定めて行ってください。
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