6月4日に大阪、6月7日に名古屋、6月15日に東京でそれぞれ、当社のお客様をはじめ、関係する皆さまをお招きして、120周年記念パーティを開催しました(当社は1897年に創立、2017年度に120年を迎えました)。
各拠点でパーティの冒頭に時間をいただいて、私からご挨拶を兼ねたプレゼンテーションをさせていただきました。内容は当社グループの120年の振り返りと、これからの成長に向けた中期経営計画『22Vision』の紹介です。
私が生まれる前から続いているこの120年の歴史の中で戦争や、震災や洪水などの災害、不況など度重なる危機はあったわけですが、全てを乗り越えて今があります。これもひとえに、お客様をはじめ、株主、お取引先、諸先輩方、従業員、全てのステークホルダー皆さまのご支援の賜物であり、重ねて心より御礼申し上げます。
と同時に、ここまでこの住友電工という会社が存続できた要因は何かと私なりに冷静になって考えてみると、『住友事業精神』の継承に辿り着きます。
「萬事入精」、「信用確実」、「不趨浮利」これら住友事業精神を根本に据えて愚直に事業を継続してきたこと。誠心誠意を尽くし、関係者皆さまの信頼に応える姿勢で取り組み、目先の利益を追わず、電線・ケーブルの製造技術を基に、着実に技術の幅を広げ、新しい製品を世に出してきたことが今の住友電工グループを支え、存続できたのだと感じます。
時に、「堅実すぎる」「地味だ」というようなご意見もいただきますが、やはり当社グループは今後もこの事業精神を基本に、着実に一歩一歩成長し、社会に貢献していくことが重要だと考えています。
3拠点いずれのパーティも多くの方にご参加いただきました。ご挨拶の後の懇親会では可能な限り皆さまのテーブルを回らせていただきましたが、皆さま全員とお話しできず申し訳ありませんでした。皆さまとの対話の中で、当社との苦労話や思い出話などを伺っていると、やはり皆さまに支えられ、一緒に歩んできたことを痛感します。
次の120年というと話が大きくなりすぎますが、まずは次の5年の中期経営計画達成に向け、全身全霊を捧げたいと思います。毎年売上高1000億円、営業利益100億円ずつ成長させる必要があります。成長し続けることは簡単ではありませんが、これまで同様着実に、かつ、時代の変化を捕捉し、新しい製品・技術を生み出して達成していきたいと思います。
引き続き皆さまのご指導・ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
コメント