電線・ケーブルの構成材料について

Q.1ゴムキャブタイヤケーブル、機器配線用電線に使用している材料の連続許容温度を教えて下さい。
A.1ゴムキャブタイヤケーブルの絶縁体に使用しているEPゴムは-40~80℃、シースに使用しているクロロプレンゴムは-40~75℃です。 また、機器配線用電線のEM-LFC・WL1に使用している架橋ポリエチレンは-60~90℃です。技術資料「各種材料の諸特性」をご参照下さい。
Q.2キャブタイヤケーブル、機器配線用電線に使用している材料の耐薬品性について教えて下さい。
A.2材料によって、有機薬品、無機薬品、油類・天然物への耐性が異なります。技術資料「各種ゴム・プラスチックの耐薬品性」に、キャブタイヤケーブル、機器配線用電線にて使用している各種材料の耐薬品性を掲載しておりますので、該当する薬品についてご確認下さい。
Q.3ゴムキャブタイヤケーブル、機器配線用電線はRoHS指令に対応していますか?
A.3RoHS指令に対応しております。

電線・ケーブルの特性について

Q.4キャブタイヤケーブル、機器配線用電線の許容曲げ半径を教えて下さい。
A.42PNCTや3PNCTの単心仕様は6D、多心仕様は4Dです。 また、機器配線用電線のEM-LFC・WL1は4D、6600V KIPは8D です。 電線・ケーブルの品種によって異なるため、技術資料「許容曲げ半径」にて、ご所望品の許容曲げ半径をご確認下さい。
Q.5ケーブルの難燃性について教えて下さい。
A.5ケーブル敷設箇所において、万一火災が発生した場合に、 ケーブル自体が導火線となって延焼しないようにするため、ケーブルに難燃性を持たせています。汎用のゴムキャブタイヤケーブルはJIS C 3005の水平難燃試験、エコキャブタイヤケーブルはJIS C 3005の傾斜難燃試験、高難燃キャブタイヤケーブルはIEEE std.383:1974の垂直トレイ燃焼試験に合格する難燃性を有しています。 特に、火災リスクの高い鉄鋼関係等の工場や建物では難燃性をさらに高めた高難燃キャブタイヤケーブルが採用されています。 当社の高難燃キャブタイヤケーブル(製品型番の先頭にSF-を付記)について詳しくは、高難燃キャブタイヤケーブルをご参照下さい。
Q.6エコキャブタイヤケーブルの特長やゴムキャブタイヤケーブルとの違いについて教えて下さい。
A.6エコキャブタイヤケーブルは、有害物質排出の低減や燃焼時の有毒ガス・煙の低減を図ったRoHS指令に対応する環境配慮型キャブタイヤケーブルです。 従来のゴムキャブタイヤケーブルに比べてケーブル重量が2~6%軽減し、 難燃性についてはJIS C 3005に規定の傾斜難燃試験に合格する難燃性を有しております。(従来のゴムキャブタイヤケーブルは水平難燃レベル) また、更に柔軟性を向上させ(38mm2以下)、従来のゴムキャブタイヤケーブルと同等の柔軟性を有しております。 詳しくはエコキャブタイヤをご参照下さい。
Q.7キャブタイヤケーブル、機器配線用電線の許容電流について教えて下さい。
A.7導体に電流を流すと導体が発熱し、導体を覆っている絶縁体は発熱の影響を受け劣化するため、導体に流す電流に制限をかけ、流しても良い電流の最大値を設定しており、この電流値が許容電流です。 キャブタイヤケーブル、機器配線用電線の品種、サイズ等により許容電流は異なるため、技術資料「許容電流表」326 KB)にてご所望品の許容電流をご確認下さい。

電線・ケーブルの用途について

Q.8スーパーフレックスケーブル600Vは、どのような用途で使用されていますか?
A.8低圧ケーブルのひとつである架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV ケーブル)は、商業施設、学校、工場、病院等、さまざまな建築物における固定配線用ケーブルとして、幅広く普及しておりますが、 前述の建築物内や、昨今のIoT や テレワーク等の普及で急速に建設が進むデータセンター内での狭小箇所においては、CVケーブルでは配線や取り回しが困難なケースがあります。 スーパーフレックスケーブル600Vは、CV ケーブルから、そのまま置き換え可能で、かつ 狭小箇所へもしなやかに配線できるケーブルです。 詳しくはスーパーフレックスケーブル「EM-SF・CC」をご参照下さい。
Q.9高強度アルミ導体溶接用ケーブルAL-EM-WCCT は、どのような製品ですか?
A.9高強度アルミ導体溶接用ケーブルAL-EM-WCCT は、高強度アルミ導体を使用し、銅を用いた従来製品より50%以上軽量化した溶接用ケーブルです。 本製品はアーク溶接機に使用されますが、船舶、橋梁をはじめとした大型構造物を製造する工場では、作業者がアーク溶接機や溶接用ケーブルを作業場所に運搬することが繰り返されます。作業場所が変わるたびに運搬するため、ケーブルの重さは作業者にとって大きな負担となっており、溶接用ケーブルの軽量化が切実に求められる中、高強度アルミ導体溶接用ケーブルAL-EM-WCCTは、作業者の負担軽減、ひいては溶接作業全般の作業効率向上に貢献することを目指しております。 詳しくはAL-EM-WCCTをご参照下さい。