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2008年 北海道住電精密株式会社

SEI CSR EYE HOKKAIDO

炭坑町から精密工業の町へ奈井江町と共に、転換の時代を乗り越えて。

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社長 湊 嘉洋 2008年6月、住友電気工業(株)執行役員、住友電工ハードメタル(株)社長に就任
総務部 総務課 課長 山口 俊哉

北海道住電精密は1972年に設立、1980年に操業が始まり、住友電工ハードメタルグループの超硬工具「イゲタロイ」(刃先交換チップ)の基幹工場として成長してまいりました。

かつて、この土地には住友炭坑の施設があり、奈井江町をあげての一大産業として昭和30年代半ばに隆盛を極めました。やがて石炭が斜陽となり閉山を余儀なくされた中で、工業化による再興を望む町と、粉末合金事業部の生産拠点を模索していた住友電工の思いが一致し、北海道としては画期的な精密機械の最先端工場が誕生しました。梅雨がなく湿度が年間を通じて安定している気候が、粉末合金の製造条件にぴったりだったことが決め手となりました。炭坑閉山後、住友グループ内でのバトンタッチが行われ、奈井江町の雇用確保にも貢献できたことを誇りに感じています。今も同社の約400人をはじめ同じ敷地内の他3社約200人の従業員は、ほぼ近隣住民の人達で占められています。

生産では、早くからコンピュータによるスケジュール管理を導入したことなど、その先進性が功を奏し、現在では海外十数カ国にネットワークを持つ、超硬合金工具材料のグローバル生産拠点へと進化を遂げています。同社の強みは設備の内作を行えることです。設備の小型化、工程の合理化などを社内独自に設計・開発し導入することで、生産性の向上とさらなる省エネルギー化を図っています。

地域の環境や生活と向き合った取り組み。

芝桜まつりの際、お客様にゴミの分別をご協力願いましたが、同社ではゴミの分別を徹底し99%以上を何らかの資源として活用しています。例えば社員食堂の生ゴミは専用設備で分解処理され、敷地内の緑地の肥料となります。このような社員の発想による省資源・リサイクル・省エネ活動を今後も積極的に推進していきたいと考えています。構内の緑地手入れ、ゴミ回収をはじめ、工場内での軽作業などは、シルバー人材センターの皆さんにご活躍いただいています。芝桜が毎年元気よく育っているのは、担当の方々が愛情をこめて手入れしてくださるおかげと感謝しています。

同社には、海外からのお客様も含め、年間約500人の方が見学に訪れます。世界に誇れる生産体制を見ていただくとともに、北海道の大自然、奈井江町の魅力にも触れていただけることを大変嬉しく思っています。

・イゲタロイは、住友電気工業株式会社の登録商標です。

※2008年5月取材

北海道住電精密株式会社のホームページはこちらです。北海道住電精密株式会社

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