ポアフロン精密
ろ過膜モジュール

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耐薬品性・耐熱性・耐久性に優れた高性能なハイスペック膜を、
リーズナブルな価格でご提供。
良ハンドリング性の扱いやすい製品です。

ポアフロンモジュールとは

ポアフロン中空糸をろ過膜(MF膜・UF膜)として使用。外側の「ろ過層」と内側の「支持層」からなる複合構造が特長です。外側の「ろ過層」はろ過精度を決める緻密な層で、内側の「支持層」は強度をもたせるための粗い層で、この2つの「ろ過層」と「支持層」が一体化した重層構造により、用水・排水処理から油水分離まで、さまざまな用途において高度な水処理力を発揮します。

高流量・高強度を両立したPTFE中空糸膜(国内、中国、米国等で特許登録済み)
住友電工ポアフロン

ポアフロンモジュールの特徴

  • 耐薬品性
    (流量回復性)
    高濃度アルカリをはじめpH0~14の各種薬品での洗浄が可能で、流量回復性に優れています。
    DATA 1
  • 耐熱性
    膜ろ過において、最高使用温度200℃の実績。高温の含油排水処理にも対応します。
  • 耐久性
    高い抗張力の中空糸膜は切れにくく、揺れや曲げにも強く、長期間使用できます。
    DATA 1 DATA 2
  • 透水性
    高気孔率で得られる高い透水性能で、優れた水処理能力を実現します。
    DATA 1
  • 省エネルギー性
    独自の散気システムにより、膜の効率的な物理洗浄を行います。
  • 良ハンドリング性
    PTFE中空糸は親水処理済みのため、乾燥状態で運搬でき、設置も簡便です。
    DATA 1
  • 耐油性
    詰まりにくい構造とアルカリ洗浄可能な素材で、含油排水処理・油水分離にも対応します。
    DATA 1 DATA 2

耐薬品性 (流量回復性) DATA1
ポアフロンモジュールは、ほとんどの薬品に対して高い耐薬品性を有しています。さまざまな薬品を含む排水のろ過ができるだけでなく、汚れた中空糸膜を洗浄する際に高濃度の酸やアルカリを使用することができるため、高い洗浄回復性を得ることができます。これにより、洗浄を繰り返しながら長期間使い続けることができます。特に、高濃度アルカリに対する耐性に優れており、アルカリ洗浄が必須なことから、これまでは膜ろ過が敬遠されてきた含油排水や、シリコンを含む半導体や太陽電池製造工程の排水の処理にも使用することができます。
膜素材の耐薬品性比較

耐久性 DATA1
ポアフロンモジュールの中空糸膜は、揺れや曲げに対しても優れた耐久性を有しており、膜の汚れを抑えるための散気洗浄においても膜切れを心配することなく、強力な洗浄を行うことができます。
中空糸膜の耐久性評価事例

耐久性 DATA2
ポアフロンモジュールの中空糸膜は、他の素材の中空糸膜に比べて、6倍から8倍程度の高い抗張力を持ち、長期間の運転においても中空糸膜が切れるようなことがほぼありません。
中空糸膜の強度比較

透水性 DATA1
75~85%という高い気孔率(空隙率)を有しているため透過時の抵抗を抑え、高い透水性能を発揮します。また、スキン(ろ過)層と支持層の2重のPTFE(四フッ化エチレン樹脂)構造により、優れた耐ファウリング性を実現しました。
透水性能比較(純水)

透水性 DATA1
ポアフロンモジュールの処理能力はAランクに属し、高い気孔率による高い透水性能により、優れた処理能力を実現。一般の下水処理案件や産業排水処理案件で利用されています。
性能優位性…高い透水性能

良ハンドリング性 DATA1
PTFE(四フッ化エチレン樹脂)中空糸を、親水性高分子固定により親水処理しているため、乾燥状態で運搬できます。また、施工現場での親水処理も不要です。使用後、乾燥保管しても親水性は持続しているため、再使用時もそのまま通水できます。
親水処理前と親水処理の比較

含油排水処理力 DATA1
ポアフロンモジュールに使われている中空糸膜はPTFE繊維が三次元に絡み合ったミクロ構造で、膜表面に油が付着しても全体がべったりと覆われてしまうことはなく、非常に詰まりにくいという特性を持っています。また、付着してしまった油の洗浄に必須なアルカリに対しても、強い耐性を有していることも特徴です。これまで膜処理が困難とされてきた含油排水処理においても、ポアフロンモジュールは、「詰まりにくい」、「アルカリ洗浄可能」の2つの特長からご使用いただくことができます。
ポアフロンモジュールの表面ミクロ構造(使用前)|含油排水ろ過後のミクロ構造|点線で囲んだ部分に孔構造が残っており、引き続きろ過が可能。

含油排水処理力 DATA2
下表は、油分460mg/Lを含む排水を、油分濃度を1/100以下の3.8mg/Lまで除去したことを示しています。ポアフロンモジュールは、油に強い性質が高く評価され、油田の随伴水や石油化学工場の排水、製鉄所の冷間圧延排水の処理などに使われています。
ダイキャストクーラント純粋|処理水、濃縮水、原水の比較

モジュールラインナップ

浸漬型
安定したFlux
耐久性の高い親水処理と非対称(2重構造)を兼ね備えるPTFE膜の使用により、優れた耐ファウリング性を発揮します。
幅広い排水に対応可能
油分や難分解性有機物などを含む排水においても、安定した処理能力を発揮。多くはMBRで使用します。PTFE膜なので強いアルカリでの洗浄が可能です。
省エネ=低運転費用&省スペース
独自の散気により膜の効率的な洗浄を行ない、曝気エネルギーを低減。また、投影面積あたりの膜面積が大きいため、設置スペースを大幅に削減できます。

データシート(スクエアタイプ) データシート(カセットタイプ)

加圧型
大量の水処理に
比較的濁度が低く、大量処理が必要な用途に最適です。
※一般産業排水処理、非溶解性含油排水処理、上水処理(地下水・河川表流水など)

データシート