ポアフロンとは

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ポアフロンの特徴

100%PTFEを使用した多孔質材料「ポアフロン※」には、4つの大きな特徴があります。
※住友電工が独自開発した素材の商標名です

  1. 耐薬品性
    高濃度アルカリをはじめ、pH0~14の薬品洗浄が可能です。
  2. 耐熱性
    膜ろ過において、最高使用温度200℃の実績があります。
  3. 耐久性
    切れにくく、揺れや曲げに強い素材で、長期間使用できます。
  4. 透水性
    高気孔率による高い透水性で、優れた水処理能力を実現します。
100%PTFEからなる多孔質材料
製造可能範囲孔径:0.03~10μm
ミクロ構造画像の白い部分がPTFEの繊維、黒く写っている部分が空間(気孔)で、これが水の通り道になります。ポアフロンは、全体に占める気孔の割合(気孔率)を、最大90%程度まであげて製造することが可能です。(強度などの制約は除外)
5,000倍

PTFE(四弗化エチレン樹脂)とは

PolyTetraFluoroEthylene(ポリテトラフルオロエチレン)の略、フッ素樹脂の一種です。
PTFEは、原子の化学結合が非常に安定した樹脂で、高い耐薬品性や耐熱性が特長。化学工業や半導体工業などで大量に使用される汎用的なプラスチック素材ですが、これを水処理ろ過膜として開発したことで、大きな成果をあげることに成功しました。

PTFE=Poly Tetra Fluoro Ethylene(四弗化エチレン樹脂)
・耐薬品性
ほとんど全ての酸、アルカリ、溶剤に対して安定しています。
・耐熱性
-90~260℃

PTFEは優れた耐薬品性、耐熱性を有し、
かつ汎用的なプラスチックです。

ポリエチレンという樹脂は、2つの炭素原子(C)の周りに水素原子(H)が4つ付いているという分子ユニット構造を持っていますが、この水素原子(H)のうち2つがフッ素原子(F)に変わったものがPVDF(二弗化エチレン樹脂)、4つの水素原子がすべてフッ素原子に置き換わったものがPTFEです。フッ素原子は、その原子半径が大きいために炭素同士の化学結合を覆い守り、結果、非常に安定した性質となります。