2月9日に当社の子会社(株)ジェイ・パワーシステムズ(以下 JPS)のみなと工場(茨城県日立市)を訪問してきました。JPSは主に送配電用電力ケーブルや架空送電線を製造する会社ですが、今回みなと工場を訪問した目的は、みなと工場に新しく導入した電力ケーブルの製造一貫ラインの安全祈願式と設備起動式に参加することです。
このみなと工場の設備導入は電力ケーブル事業の海外拡大を視野に入れて2015年から進めてきたものです。国内の事業環境は厳しいものがありますが、海外では洋上の風力発電などを含め、欧州やアジアを中心に高圧電力ケーブルの需要は旺盛です。コスト競争は一段と厳しくなっていますが、この「みなと一貫製造ライン」を武器に電力ケーブルの海外拡大を本格化していきたいと考えています。本格稼働は4月を見込んでいますが、当社創業以来続く電力事業の発展に大いに寄与してくれるものと期待しています。
また、起動式の後は英国とベルギーとを送電ケーブルで結ぶ大型案件(Nemo Link社向け)用の高圧直流ケーブルの積み出しも見学させてもらいました。電力ケーブルそのものは今までに何度も見ていますが、実際に生で船に積み出されていく姿を見るとやはり規模の壮大さを実感します。このケーブルは世界初の直流400kVの架橋ポリエチレン絶縁ケーブルであり、かつヨーロッパの国際連系線をヨーロッパ以外の企業として初めて当社グループが受注した貴重な案件でもあり、2019年を予定している完工まで順調に敷設が進み、現地でトラブルなく利用されていくことを祈ります。
起動式についても欧州向け電力ケーブルの出荷についても、製造のみならず開発・営業を含め、関係各位の継続的な努力の賜物であり、改めて感謝申し上げたいと思います。是非今後も電力事業の拡大をめざして一丸となってチャレンジしていただきたいと思います。
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