先日、この半年間に当社に入社されたキャリア入社社員への研修の中で講話する時間をもらい、今年の年頭挨拶で全社員向けに話したことを、年初にはまだ入社していなかったこともあり、改めて説明しました。
①市場環境の変化への迅速な対応 ②SEQCDD(*1)の進化と着実に成果を出す ③コンプライアンスの徹底 の3点です。
①について、まさに今年は米中貿易摩擦に加えて、日韓の対立、BREXIT問題、中東や香港、北朝鮮など地政学的リスク、世界的な金利低下と為替の変動など、さまざまなリスクが発生し、景況も変化する中、状況を常に把握しながら、機敏に対応することが大変重要です。
②については過去から継続していることの繰り返しではありますが、結果にこだわることを意識してもらいたいと思います。
③についても企業の不祥事が紙面を賑わせている中、一つの不祥事が会社の存続に影響を及ぼしかねないということを一人ひとりが肝に銘じて行動しなければなりません。改めてその話をしました。
さて、キャリア入社に関して申し上げると、今、従来にも増して重要度が高まってきていると感じています。例えば自動車においてはCASE(*2)対応など、今までの枠を超えた製品の提案や開発が求められています。昔は不足する人員の補充という面が強かったですが、現在のキャリア採用は、当社に不足する技術や知識、さらには異なる文化や考え方を持った方に入社してもらうものに変わってきました。
昨年度は新卒入社約200名とほぼ例年通りだったのに対し、キャリア入社は約160名と大きく増えました。今後も事業環境の変化にもよりますが、グローバリゼーションやビジネスモデルのパラダイムシフトが急速に進展する中、この傾向は続けていくことになると思いますし、キャリア入社の方々には当社のイノベーションに大きく貢献してくれることを期待します。世間の採用に対する考え方も変わってきていると感じていますが、我々としても時代の変化に先行して適材適所に人材を配置することを意識し、採用を考えていきたいと思います。
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