営業社員とのタウンミーティングを実施しました

先日、営業職の社員とタウンミーティング*1を行いました。営業部門ではここ数年で女性や共働き社員が増える中、コロナ禍で働き方も大きく変化したことから、多様かつ新しい働き方への対応が急務となっています。そこで、今回は営業職としてのキャリア形成、育児と営業活動の両立に関心が高い、若手営業職12名(女性10名・男性2名)に参加してもらい、日頃営業活動を行う上で大変だと感じる点ややりがいなどについてざっくばらんに対話を行いました。日頃、本部長など経営幹部との対話は頻繁に行っていますが、若手社員との対話は社長になってから初めてでしたので、私自身、今回の開催を楽しみにしていました。

参加した社員からは、技術的に付加価値のある製品の拡販を通じて顧客企業の技術革新に寄与できたときや、当社の長年にわたる知見・ノウハウを活かした提案・交渉が顧客企業へのソリューション提供に繋がった時などにやりがいを感じるという話しを聞き、若手社員が難しい状況におかれても粘り強く、大きな責任感とやりがいを持って営業活動に取り組んでくれていることがわかり、社長として大変頼もしく、嬉しく感じました。一方、大変なこととして、一顧客一担当体制の中、急なトラブルや依頼に対して担当者の迅速かつきめ細かな対応が必須であること、社内外の関係者との調整に時間を要することなどから、特に出産・育児などのライフイベントによって時間的制約が発生すると営業職を継続することが困難になるといった意見があがりました。しかし、参加した女性社員からは将来、育児と両立しながら営業を続けて行きたいという声も聞かれ、どのような具体策が取れるか、今一度、営業の仕事の進め方やバックアップ体制の見直し等を含め、検討すべき課題であると改めて認識を深めました。

営業とライフイベントとの両立に関しては、昨年当社の営業職の女性5名が「新世代エイジョカレッジ*2」に参加し、「Withコロナ時代の次世代型営業モデル」をテーマに「育児を想定した制約あるスケジュールでバディ制/チーム制を実施」するという実証実験を行ったところ、18チーム中6チームのファイナリストに選ばれました。最終選考会では惜しくも大賞は逃したものの、審査員からは「一顧客一担当からチーム営業への変更は、事業継続の観点からも大変重要」と高評価をいただいたそうです。このエイジョによる提案をきっかけに、当社の女性をはじめ、あらゆる営業社員がライフイベントと仕事を両立しながら顧客満足度を高める営業として活躍できるよう、生産性向上やムリ・ムダの削減などを含め、どうすれば実現できるか、営業本部内に専任の担当者をアサインして検討・取り組みを始めたところです。

今回は普段なかなか聞くことができない社員の生の声を直接聞ける大変貴重な機会だと感じましたので、今後も定期的にこの様な対話の場を持ち、風通しの良い職場風土づくりを推進して行きたいと思います。

タウンミーティングの様子

タウンミーティングの様子

*1 タウンミーティングは、社員と経営幹部が直接意見交換をする対話の場であり、毎年各地域で職種別・階層別に実施しています。

*2 新世代エイジョカレッジとは、 (株)チェンジウェーブ主催の異業種で営業変革と女性営業職の育成を目指すプロジェクトであり、参加者である営業職女性(エイジョ)が現場で日頃感じている課題を解決するための実証実験を行い、その結果をふまえて経営提言を行うものです。