世界初AI融着接続機「TYPE-72C+」販売開始記念イベント開催

11月25日に、世界で初めてAI技術を搭載した融着接続機「TYPE-72C+」の販売開始記念イベントを住友電工オプティフロンティアで開催したとの報告を受けましたので、ご紹介いたします。

販売開始記念イベント

融着接続機は、電極棒に発生させた放電熱により光ファイバを溶かして一体化する機器です。幹線系の光ファイバケーブル敷設から、FTTHによる個人宅への光ファイバの引き込みまで、光ファイバネットワーク網の構築、保守の現場には不可欠な製品です。当社グループでは、住友電工が事業管理や営業・マーケティング等を、住友電工オプティフロンティアが開発から設計・製造を神奈川県茅ヶ崎市にある湘南事業所で行っております。

この度販売を開始した「TYPE-72C+」は、主に海外向けに発売した製品で、画期的な新技術、機能をいくつも搭載しています。一例を紹介しますと、以下が挙げられます。

  • 世界初独自AI技術「NanoTune™」搭載により、ナノメーターレベルで融着条件の更なる微細なチューニングを可能とし、熟練の技術が必要だった融着作業がスキルレスに。
  • IoT技術 「SumiCloud™」の予防保守機能により、各種消耗品交換時期や融着接続機の定期点検時期を通知し、予期せぬトラブルを回避。
  • 光ファイバ接続に要する補強時間は世界最高速の8秒、1回の充電あたりの接続回数は、世界最高の320回。

当日は、「TYPE-72C+」の初出荷を記念した初荷式、海外向けプロモーション動画「the FUSION INVESTIGATOR」の完成試写会を開催して報道各社に公開した他、光機器事業の責任者である末次執行役員と海外通信営業部長の川端支配人の記者会見を行いました。

販売開始記念イベントにてテープカットの様子

初荷式では、「TYPE-72C+は、アポロ計画の月面着陸成功に例えても良いほど画期的な『夢の融着機』の始まりだ。この発売を皮切りに中期経営計画22VISIONの到達年度である2022年度までに世界シェアトップを目指し、夢を追いかけ続ける。」と末次執行役員が出席の社員や関係者に向けて力を込めて語り、テープカットを行って初出荷を見送りました。

プロモーション動画「the FUSION INVESTIGATOR」の試写会では、監督や出演俳優による撮影秘話が紹介された他、海外販社からのビデオメッセージが披露されました。撮影期間はなんと半年にも及んだということで、関係者の期待の大きさが伺えます。動画は海外ドラマ仕立てで楽しめます。下記Webにて順次公開してまいりますので、英語版のみですが、ぜひご覧ください。

プロモーション動画「the FUSION INVESTIGATOR」

■ プロモーション動画「the FUSION INVESTIGATOR」
https://global-sei.com/sumitomo-electric-splicers/special_movie/

光ファイバや融着接続機などの情報通信の市場環境については、世界的にデータトラフィックは右肩上がりに伸びているものの、コロナ感染症の影響により世界各地で工事予定が停滞しています。しかし、いち早く収束に近づいた中国では、5G関連施設やデータセンタへの投資が伸長しており、この中国での投資にけん引される形で、世界的な需要も回復していくことが期待されます。当社は、世界中でますます拡大していく光ファイバネットワーク網の構築に貢献してまいります。

■ プレスリリース「世界初AI融着機「TYPE-72C+」をリリース」
~コア直視型光ファイバ融着接続機に「NanoTune™」を搭載~
https://sei.co.jp/company/press/2020/09/prs093.html

■ 融着機LinkedIn(Sumitomo Electric Fusion Splicer)
https://www.linkedin.com/showcase/sumitomoelectricfusionsplicer/

■ 融着機Face Book(Sumitomo Electric Fusion Splicer)
https://www.facebook.com/sumitomoelectricsplicer/