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お知らせ

国際電気標準会議(IEC)より「IEC1906賞」を受賞

その他

2019年10月10日

このたび、当社社員である超電導製品開発部品質保証部長 山田雄一が、国際電気標準会議(IEC)より、「IEC1906賞」を受賞し、10月8日に経済産業省が主催する「令和元年度産業標準化事業表彰」にて授与されましたのでお知らせします。

今回受賞したテーマ、受賞理由は次の通りです。

■受賞テーマ
「Bi2223超電導線材の室温における両曲げ後に維持される臨界電流の測定方法」
Superconductivity - Part 24: Critical current measurement - Retained critical current after double bending at room temperature of Ag-sheathed Bi-2223 superconducting wires(IEC 61788-24)

■受賞理由: 国際標準規格 IEC 61788-24のプロジェクトリーダーとして、各国のエキスパートからの意見を取り入れながら議論を牽引し、超電導線材の、曲げ後に維持される臨界電流*の測定方法を確立し、国際標準としました。

受賞した超電導製品開発部品質保証部長 山田雄一と表彰状

受賞した超電導製品開発部品質保証部長 山田雄一と表彰状

*Bi2223
BiSrCaCuOを超電導材料とするビスマス系超電導線材で、弊社ではBi:Sr:Ca:Cuの比率が2:2:2:3の比率で、臨界温度(超電導状態となる温度)が110Kである線材(DI-BSCCO)を製造販売しています。BiSrCaCuOは銅酸化物であり、硬くて脆いため、曲げ等のひずみに弱いという性質を有していますが、非常に薄く加工することにより、実用超電導線材を得ています。しかしながら、それでも曲げによって臨界電流(超電導状態で流すことができる電流値)が変化します。その変化を評価するための測定方法を国際標準にしました。なお、弊社では国際標準化された測定方法を従来より使用し、DI-BSCCO超電導線の評価を行っています。

ご参考:

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