お知らせ
「第36回電気通信普及財団賞(テレコムシステム技術賞)」を受賞
2021年3月26日
株式会社KDDI総合研究所
住友電気工業株式会社
株式会社KDDI総合研究所、住友電気工業株式会社、国立大学法人北海道大学、国立大学法人東北大学、国立大学法人大阪大学は、共著(筆頭著者:KDDI総合研究所 相馬大樹研究主査)で執筆した空間多重光ファイバ伝送に関する研究論文*
に対して、公益財団法人電気通信普及財団から「第36回電気通信普及財団賞(テレコムシステム技術賞)」を受賞しました。電気通信普及財団賞(テレコムシステム技術賞)は、情報通信の進展、発展、標準化に対して技術的、工学的観点から著しく貢献・功績がある情報通信関連の研究論文・著作等に対して授与される賞です。
今回受賞した5社は、既存シングルモード光ファイバ通信の容量拡張性の限界に対して、マルチコア・マルチモード光ファイバを用いた空間多重光ファイバ伝送方式(SDM:Space division multiplexing)の研究にいち早く取り組み、本論文で本方式の容量拡張性が既存光ファイバ通信システムの約1000倍に当たる毎秒10ペタビットに到達可能であることを世界に先駆けて実証しました。今回の受賞は、その技術的先進性とSDM伝送方式の研究促進への貢献・功績が認められたものです。
なお、本研究開発の成果の一部は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究により得られたものです。
【著者名(受賞者名)】
Daiki Soma
, Yuta Wakayama , Shohei Beppu , Seiya Sumita , Takehiro Tsuritani , Tetsuya Hayashi , Takuji Nagashima , Masato Suzuki , Masato Yoshida , Keisuke Kasai , Masataka Nakazawa , Hidenori Takahashi , Koji Igarashi , Itsuro Morita , and Masatoshi Suzuki1) 株式会社KDDI総合研究所
2) 住友電気工業株式会社
3) 国立大学法人北海道大学
4) 国立大学法人東北大学
5) 国立大学法人大阪大学
【掲載誌】
2018年3月15日 IEEE 『Journal of Lightwave Technology(ジャーナル・オブ・ライトウェーブ・テクノロジー)』Vol. 36、No. 6、1362~1368ページ
以上