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プレスリリース

社長年頭挨拶(社員向け挨拶要旨)

その他

2015年1月 5日
住友電気工業株式会社
社長 松本 正義

今年も、経済の先行きは不透明です。低迷が続く欧州はデフレリスクを抱えており、中国など新興国経済の動向も不確実であります。唯一回復基調ともいえる米国も、内政・外交面では課題山積であり、大統領と議会とが「ねじれ状態」にある現状では、政策運営の停滞が景気回復に水を差す心配もあります。日本も、経済の本格的な立て直しに向けては、成長戦略の着実な実行がぜひとも必要ですが、金融緩和や財政出動のような対症療法的な施策に比べると、はるかに長い期間を要する取り組みであると覚悟するべきであります。私たち企業は、成長戦略の効果が現れるのを待つのではなく、生き残りをかけて強靭な体質づくりを続ける必要があります。

こうした状況を踏まえ、本年は3つのことを要望致します。

(1)「改革者」という意識を強く持とう。

「仕事をする」ということは、「新しい価値を付加すること」であります。より良い製品・サービスを創り出すにはどのようにすればよいか、また昨日と同じ仕事をする場合でも、昨日よりもアウトプットの質や効率を高めるにはどうすればよいか、常に考えるよう心がけ、そのために少しずつでも努力することが大切です。改善・改革は、すべての社員が取り組まなければならないテーマであります。

「一人ひとりが住友電工グループの代表であり、改革者である」という気持ちを強く持ってチーム全体で切磋琢磨し、日常の業務に取り組んでいただきたいと思います。

(2)ダイバーシティを具体的に進めよう。

「グローバリゼーション」と「ダイバーシティ(多様性)」。いま、世界は、この2つのキーワードで動いています。当社グループでも、約23万人の社員が世界約40カ国で勤務し、世界中のお客様に製品・サービスを提供しています。しかし実態としては、多様な人材を擁する「ダイバーシティの強み」を発揮できているとはまだ言えません。

当社では、2011年に制定した「グローバルHRMポリシー」の具体的な第一歩として、昨年「グローバルグレード制度」、「幹部人材制度」をスタートさせ、また人事総務部に「ダイバーシティ推進グループ」も発足させました。国籍、性別などを問わず、多様な人材が活き活きと働き、持てる力を最大限発揮できるような環境を引き続き整備していきたいと考えておりますので、皆さんも、チーム力の最大化のためにダイバーシティ推進を自らの課題と考え、具体化に踏み出していただきたいと思います。

(3)SEQCDDとコンプライアンスの強化について

SEQCDD*1 は会社経営の根本であり、これまでも機会あるごとに強化をお願いしてまいりました。しかしながら、まだまだ改善すべきことが多くあります。春・秋の社長メッセージや安全大会・品質大会でお願いしたことを各職場で改めて確認徹底し、実りある活動にしていただきますようお願い致します。

コンプライアンスに関しても、「萬事入精」「不趨浮利」「信用確実」という住友事業精神に恥じないよう胸を張って仕事に取り組んでください。

*1 SEQCDD:「S:安全、E:環境、Q:品質、C:コスト、D:物流・納期、D:研究開発」

2015年度は、17VISIONの折り返し年度であります。これら3点は17VISION達成に向けて、社員全員がぜひとも取り組まなければならないことだと考えておりますので、どうかよろしくお願い致します。

以上

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