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プレスリリース

新型MPO光コネクタ「SumiMPO™」販売開始

製品・技術情報

2015年8月 3日
住友電気工業株式会社

当社は世界トップクラスの小型化と機械強度の向上を実現し、なおかつ使いやすい新型のMPO光コネクタを開発し、販売を開始しました。

12本や24本などの複数の光ファイバを一括して接続することができるMPO(*1)光コネクタは光ファイバの高密度配線が容易に行えることから、データセンター内での需要拡大が続いています。

一方、MPO光コネクタを使った装置やパッチパネルではコネクタの集積度が高くなっていることから、小型化によるスペース効率の向上、ラック内での取り回しのしやすさ、挿抜時の作業性の改善などが求められていました。また、MPO光コネクタは固有の接続構造(*2)を有していることから、配線設計が複雑になるという課題がありました。

今回当社はこれら従来の課題を解決し、使いやすさを大幅に向上させた新型のMPO光コネクタを開発し、販売を開始しました。

新型MPO光コネクタ「SumiMPO™」

▲ 新型MPO光コネクタ「SumiMPO™」

今回リリースする新型MPO光コネクタ「SumiMPO™」の特長は以下の通りです。

1. 小型化と機械強度の向上
  • 全長約38mmという世界トップクラスの小型化を実現しました。これによりラック内の装置やパッチパネルの配置の自由度が高まり、スペースを有効に使うことが出来ます。
  • 世界トップクラスの機械強度を有していることから、コネクタの挿抜や配線作業を安心して行うことができます。
2. 使い勝手の向上
  • プラスチック製の簡易な治具を用いて、ガイドピンのあり/なしの切替をユーザ側で容易に行うことができます。また、ユーザ側でキーの方向を変えて極性を変更できることから、トラブルフリーでMPO光コネクタの接続が可能となりました。
  • 独自のプッシュプルアウターハウジング(*3)を採用しています。これまでにない直感的な操作でコネクタの挿抜が可能となり、接続作業ミスを防止します。
  • プッシュプルアウターハウジングへの取り付け・取り外しが容易な独自のタブ(*4)を使うことで、実装密度が高く手の入りにくい場所でも作業が容易に行えます。

*1 MPO
Multi-fiber Push-On の略。

*2 固有の接続構造
片方のMPO光コネクタはガイドピンと呼ばれる部品を有し、もう片方のMPO光コネクタはガイドピンを有さないことでお互いが接続される構造。キーと呼ばれる部位の方向によってコネクタの極性を決める構造。

*3 独自のプッシュプルアウターハウジング
MPO光コネクタ本体を挿抜する際に把持する部品。

*4 独自のタブ
プラスチック製のコネクタ挿抜用のつまみ。コネクタが密集している状態でも後付けが出来るため、挿抜が容易になる。

以上

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