プレスリリース
「タイ・バンコクにおける渋滞問題改善のための交通管制システム維持・管理技術普及促進事業」をスタート
2015年8月31日
住友電気工業株式会社
当社が提案した「タイ・バンコクにおける渋滞問題改善のための交通管制システム維持・管理技術普及促進事業」が、独立行政法人 国際協力機構(以下、JICA)が公募した「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に採択され、このたび現地関係当局との調整が完了し、事業をスタートしました。今後、JICAの支援を得ながら本プロジェクトを進めていきます。
本事業は、パイロットシステムの構築と現地関係当局者への研修がパッケージとなっており、交通管制システムの導入とその渋滞削減効果を実証するとともに、導入したシステムの維持・管理技術を伝授することにより、システムが長期にわたって稼働するメリット・重要性をご理解いただくことを目指します。
当社が国内で培ってきた交通管制システムの技術は、道路上に設置された車両感知器から交通量などのデータを収集し、そのデータをもとにリアルタイムで交通信号の赤・青のタイミングを制御することで、渋滞の低減、安全性の向上、温室効果ガスの排出削減などに資するものです。
当社はこれまでもタイやミャンマーにて、JICAの調査における社会実験などを通した納入実績を有しており、日本とは異なる交通環境にシステムを適合させるノウハウを蓄積してきました。本事業を通して、システムが長期にわたってその機能・性能を維持するためには、適正な維持・管理が重要であることを伝えるとともに、今後、日本で培ってきた技術と現地への適合性を組み合わせた最適なシステムを提案・導入し、渋滞の激しいタイ・バンコクをはじめ、渋滞問題が喫緊の課題となっている諸外国の交通環境の改善に貢献していきます。
なお、本事業はSumitomo Electric (Thailand) Limited社、及び現地の信号制御機メーカーGenius Traffic System Company Limited社の協力も得て実施いたします。
以上