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プレスリリース

M2Mソリューション製品「SensorCore」を販売開始

製品・技術情報

2015年10月 6日
住友電気工業株式会社
住友電工システムソリューション株式会社

当社は、既存の設備にも簡単に設置できる小型の電池式無線センサ3種類と受信機、Managerソフトで構成するM2M*1ソリューション製品「SensorCore」シリーズを10月6日より販売開始いたしました。M2M技術を活用した「SensorCore」により、設備の状態把握・故障予防などの効率的なメンテナンスの実現をめざします。

情報通信の高度化に伴い、工場・オフィス・商業施設などの設備・環境・品質管理におけるM2MソリューションやIoT*2の活用が、下記の現場課題を解決する技術として期待されています。一方で、コスト削減を迫られる企業にとって、既存の設備をM2M・IoTシステムが組み込まれた最新機器に更新することが大きな課題となっています。

  • 品質課題:歩留り*3/手戻り*4低減
  • 生産課題:人員稼働の効率化による生産性向上
  • 環境課題:節電エコ活動の効果測定と強化
  • 保全課題:故障予防と予兆捕捉

当社が販売開始した「SensorCore」はこれらの課題に対し、効果的かつ効率的なソリューションを提供いたします。「SensorCore」は小型・省電力化により、設置場所の制約なく、既存の設備に直接取り付けて、温度・湿度・電流を常時計測できます。収集したデータの監視や異常検知、メールによる通知もおこなうことで、ネットワーク施行から保守までトータルでのシステム構築を支援いたします。

構成イメージ

構成イメージ

製品の特長

<長寿命>

電池駆動で業界トップクラスの省電力小型無線センサ

  • 温湿度センサ:ボタン電池採用ながら送信周期1分で約2年
  • 非接触温度センサ:小型リチウム電池により送信周期1分で3年以上
  • クランプ型電流センサ:小型リチウム電池により送信周期1分で5年以上

    ※独自技術で1年以上も電池交換不要な長寿命設計を実現(使用環境により寿命は変動いたします)

<簡単>

無線センサ設置から計測開始までが短時間

  • 無線センサ、受信機、Managerソフトだけで計測開始
  • 可動機器、移動品への取り付けが可能
  • 狭所、閉所への取り付けも簡単
  • 920MHz帯無線のため、無線LAN(2.4GHz・5GHz)環境への導入が容易
  • 複数の受信機と無線センサが同時接続できるため、冗長構成*5が簡単
<経済的>

効率的な受信機の配置設計が可能

  • 920MHz帯無線採用で電波到達距離が約50m(使用環境により変動いたします)
  • 無線受信機1台で100台の無線センサと接続可能
  • 複数種類のセンサが混在可能
<拡張性>

設備の常時モニタリングからデータマイニング*6

  • Webアクセス、外部警報連携、メール通知、過去データ取り出し機能搭載
  • ビッグデータの一元管理機能搭載
  • SensorCore機器の装置管理機能搭載
  • 受信機追加が容易
  • 他システム連携やクラウド対応予定

製品の主な仕様

無線受信器
無線受信器
外形寸法(H×W×D) 30×175×178 mm
重量 280 g
電源 AC100V・PoE(802.3af)
通信距離 約50 m (状況により異なります)
温湿度センサ
温湿度センサ
外形寸法(H×W×D) 19×57×84 mm
重量 45 g
電源 リチウムコイン電池
測定範囲 温度:0~60℃ 湿度:30~80%
非接触温度センサ
非接触温度センサ
外形寸法(H×W×D) 26×56×100 mm
重量 120 g
電源 リチウム電池
測定範囲 温度:0~300℃
クランプ型電流センサ
クランプ型電流センサ
外形寸法(H×W×D) 26×56×100 mm
重量 120 g (クランプ部含まず)
電源 リチウム電池
測定範囲 交流電流:0.1~60A
SensorCore Manager(管理サーバ機能)
SensorCore Manager(管理サーバ機能)
状態表示 各センサの状態をリアルタイムに表示
履歴表示 各センサの過去データ(期間指定)を表示
CSV出力機能 データをCSVファイルへ出力可能
メール送信機能 通知メールの送信設定が可能

※SensorCoreは、住友電工システムソリューション株式会社の登録商標です。


*1 M2M:
Machine to Machine

*2 IoT:
Internet of Things

*3 歩留り:
製造工程で生産された製品のうち、不良製品を除いた製品の割合

*4 手戻り:
作業工程のミスが原因で、前段階の工程に戻して修正をおこなうこと

*5 冗長構成:
複数の装置を準備し、一部が故障した場合も継続した運用を可能とする構成手法

*6 データマイニング
収集したデータを解析することで、データの中に潜む法則・ルールを発見すること

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