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プレスリリース

当社製「メガソーラー用PLCストリング監視システム」のラインナップに後付可能な屋外設置タイプを追加

製品・技術情報

2017年1月26日
住友電気工業株式会社

当社はこのたび、「メガソーラー用PLCストリング監視システム」のラインナップに、運転開始済み既設メガソーラーへ後付け可能な屋外設置タイプを開発・販売開始しました。2017年3月より順次出荷予定です。

当社は、2014年10月よりPLC*1技術を採用した「メガソーラー用PLCストリング監視システム」を販売しています。本製品は敷設済みの電力線で通信を行うため、「通信線の追加敷設工事が不要でトータルコストに優れる」「有線のため安定した通信が可能」などの優位点を持ち、また、ストリング*2単位で監視を行うため異常個所の特定が容易です。

このような特長から、低コストで売電ロスを最小に抑えるシステムとして高い評価を頂き、日本国内を中心に累計で200MW規模の新設メガソーラー発電所へ納入してきました。一方、運転開始済みの既設メガソーラー発電所へ設置する場合、接続箱を設置する十分な空きスペースが確保できず、導入にいたらないケースがありました。

このたび販売開始した「屋外設置型メガソーラー用PLCストリング監視装置」は、専用の屋外設置ボックスにストリング監視システムを内蔵しました。「接続箱内の設置スペース不足」や、「既設接続箱内に新たな機器を設置することでシステム保証が難しくなる」といったこれまでの課題に容易に対応することができます。ラインナップの追加により、2017年度に合計10,000台の受注を目指します。

なお、本製品は2017年3月1日(水)~3月3日(金)に東京ビックサイトで開催される国際スマートグリッドEXPOに出展しますので、ぜひご来場ください。

左:設置イメージ/右:屋外設置ボックス内部イメージ

  • 設置イメージ

  • 屋外設置ボックス内部イメージ

本製品の主な特長

  1. 運転開始済発電所への後付可能
    PLCの特長である、通信線不要、クランプ型センサ*³採用に加え、接続箱の空きスペースを気にすることなく設置出来るため、発電所運転開始後の監視システムへの導入が可能です。
  2. ノイズや雷サージに強い安心システム
    当社が長年培ったPLC技術のノウハウにより、ノイズや雷サージに強く信頼性の高いシステムをご提供できます。
  3. AC電源線不要
    ストリング監視端末の電源はPVパネルで発電した電気を使うため、AC電源線が不要です(消費電力は平均5W、最大10W以下)。
  4. 拡張性、柔軟性のあるチャンネル設定
    ストリング監視端末1台あたり20ストリングまで監視でき、1ストリング毎に設定が出来ます。

*1 PLC(Power Line Communications):
電力線を通信回線として利用する技術。当社製品は450kHz以下の周波数を用いる低周波PLCの技術を採用しており、DC線上にストリング電流測定データを重畳しています。

*2 ストリング:
直列に接続された太陽光発電パネル群の最小構成単位

*3 クランプ型センサ:
ケーブルに非接触で電流を検出できるセンサ。分割型のため既設回路においてもケーブルを取り外すことなく取り付けが可能。

以上

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