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プレスリリース

小型・高効率の家庭向けリチウムイオン蓄電システムPOWER DEPO®IIIの販売を開始

製品・技術情報

2017年2月28日
住友電気工業株式会社

当社は電力会社の系統と連系可能な小型・高効率の家庭向けリチウムイオン蓄電システム「POWER DEPO®III」を開発し、本年5月下旬から販売を開始致します。

POWER DEPO®III

POWER DEPO®III

POWER DEPO®IIIは家庭向けの非常用電源として活用可能なリチウムイオン蓄電システムです。太陽光システムと連携させることで、太陽光発電で貯めた電気を有効に活用し、電気料金の削減に繋げることができます。また昨今国内で普及拡大しているZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)*1にも最適な低価格・高性能のリチウムイオン蓄電システムです。

当社は、小容量(3.2kWh)のリチウムイオン電池を採用することで製品本体の価格を抑え、さらに設計段階から小型・軽量化を追求することで、施工時の稼働や工期を大幅に削減することに成功しました。その結果、蓄電システム導入時のトータルコストを大幅に低減できます。また、これまで蓄電池のサイズが大きく設置が難しかったマンションのベランダや出窓下、屋内の空きスペースなどへの設置が可能です。

本製品では、当社独自の電力変換技術により、充放電時の変換効率を弊社従来製品と比較し、大幅に向上させることに成功しました。高い変換効率と、蓄電池セルの優れたサイクル特性により、1日あたりの充放電回数を2サイクルまで増やすことも可能です。その結果、蓄電システムの稼働率を上げることができ、小容量の3.2kWh蓄電池でも十分に経済効果を発揮することができます。

当社は本製品を国内のハウスメーカー、リフォーム事業者等を通じて、主に一般家庭向けに販売していく予定です。

なお、本製品は2017年3月1日(水)~3月3日(金)に東京ビッグサイトで開催されるスマートグリッドEXPOに出展致します。

1. 本製品の主な特長
  1. 高性能蓄電池セルを採用しているため、必要十分の容量で低価格を実現
  2. 小型・軽量の実現により施工コストを従来比▲50%に削減
  3. 独自のインバータ技術で充放電時の電力変換効率95.5%を達成
  4. 非常時の自立運転機能により停電時にも重要負荷への電力供給が可能
  5. ECHONET Lite*2をサポートしておりHEMSとの連携が可能
2. システム構成図

システム構成図

3. 仕様
  • 蓄電池容量 3.2kWh
    系統連系 AC101V/202V・1000W
    自立出力 AC101V,1500VA
    PV自立入力 AC101V,1500W
    充電時間 約3時間
  • 変換効率 95.5%
    設置環境 外側/内側 -10~40℃
    外形寸法 W530×D300×H650(㎜)
    質量 約54kg
    通信機能 IEEE802.11b/g/n,E-L

*1 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス):
住宅の断熱性・省エネ性能を向上させ、また、太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅のこと。

*2 ECHONET Lite:
ECHONETコンソーシアムが策定したスマートハウス向けの通信プロトコルで、ISO規格およびIEC規格として国際標準化されている。

以上

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