プレスリリース
カイハラ株式会社にポアフロン®膜分離排水処理装置を納入
2017年3月13日
住友電気工業株式会社
当社は、高級デニム素材の大手メーカーであるカイハラ株式会社(本社:広島県福山市、以下カイハラ)の広島・吉舎、タイ・ラチャブリー工業団地の工場に、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製中空糸膜*
(ポアフロン®)を用いた膜分離排水処理装置を納入しました。当社は、カイハラ、株式会社伸友(本社、広島県福山市)と共同で、PTFE製中空糸膜を使い、難分解性で膜を汚しやすいPVA*
を含む排水処理の実証実験を約1年半実施し、その性能を確認しました。これを受け、吉舎工場の排水処理装置(排水量:1,200m³/日)およびタイの新設工場の排水処理装置(排水量:800m³/日)に採用され、2015年に稼働を開始しました。本製品の導入により、工場の排水水質・外部環境などの変化に対して安定的な処理が可能となり、さらに産業廃棄物、エネルギーコスト、設置面積の低減などにおいても大幅な改善を実現することができました。
当社は、産業排水、下水処理等向けに、主として膜モジュールの形態で販売してまいりましたが、今後は膜モジュールを組み込んだ装置システム形態での販売を強化してまいります。
p>
当社水処理膜製品の特長
- 当社が開発したPTFE中空糸膜は、高い柔軟性により膜が揺れやすく、その素材特性から膜が汚れにくくなっています。
- 単一素材でできた中空糸膜としては、他素材膜対比8~10倍の強度があります。
- ストロー状の中空糸膜を数百本から数千本束ねた膜モジュールをキーパーツとし、膜浸漬槽、ポンプ、散気ブロア、制御盤など全装置をパッケージ化した排水処理装置を開発。中空糸膜を高集積に適正配置した膜モジュールで実現する効率的な散気設計により、最小限の機器構成で省エネ運転を実現できます。
以上