プレスリリース
社長年頭挨拶(社員向け挨拶要旨)
2018年1月 4日
住友電気工業株式会社
社長 井上 治
2018年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返りますと、米国によるNAFTAの見直しや、TPP交渉、パリ協定からの離脱表明、中国の一帯一路構想など、世界の経済や通商外交政策に大きな動きがありました。また、各地で発生しているテロや北朝鮮の核・ミサイル問題など、地政学リスクも継続しております。さらにITの進化とグローバリゼーションの進展は、かつてないスピードで、社会に大きな変化を惹き起こしており、私たちも変化への迅速な対応が求められています。
こうした情勢を踏まえ、本年は3つのことを皆さんに要望します。
- 1. ダイバーシティの推進とグローバル企業への成長
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住友電工グループが、今後もグローバル企業として持続的に成長するためには、ダイバーシティの推進が必要不可欠です。
グループ・グローバル幹部人材制度や在宅勤務制度の導入に加え、海外グループ会社からの外国人社員の登用、活躍推進について環境の整備をお願いします。また、有給休暇取得の促進や総労働時間削減の施策など、働き方改革を進めていますが、本年についても、まずは一人ひとりが、業務効率化や生産性向上に強い問題意識を持ち、仕事に取り組んでください。
また、管理監督者は、自部門の特性に合わせた具体的な活動の推進に、リーダーシップを発揮していただきたいと思います。
- 2. コンプライアンスの徹底
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歴史ある大企業で不祥事が相次ぎ、長年に亘り築き上げてきた社会的信用を失墜させる事態が起こっています。住友電工グループは、世界約40か国に展開し、幅広い製品を社会に提供しており、決して対岸の火事ではありません。
法令はもとより、様々なルールの遵守は、社会から信頼、尊敬される企業として持続的に発展していくための絶対的な基盤ですので、皆さんが取り組む業務において「不趨浮利」「信用確実」という住友事業精神にもとる行為はないか、常に確認してください。
そして、管理監督者は、相談しやすい、何でも話せるといった風通しの良い、明るく活気のある職場、組織の構築に尽力いただくようお願いします。
- 3. SEQCDDの進化
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SEQCDD*は、企業の優勝劣敗を決する、経営の基盤となる指標です。特に、「安全」、「品質」、「コスト」については常に気を配り、各部門が高い目標を掲げ、その達成に執念を持って、活動を実施するよう要望します。また、「研究開発」については、常にユーザー目線を念頭においた開発をお願いします。
本年度も残り3か月となりました。17VISIONの達成に向けて、最後まで諦めることなく、前向きに楽しく、業務に取り組んで頂きたいと思います。
以上