プレスリリース
超硬工具製品の価格改定について
2018年2月14日
住友電気工業株式会社
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、ハードメタル事業の超硬工具製品について、2018年4月1日受注分から価格*を改定します。
超硬工具の主原料であるタングステンは、鉱石の生産量の80%以上を中国に依存しています。現在、中国国内や西欧諸国などの世界的な需要急増に加え、中国における環境規制の強化により、タングステンの供給が非常に逼迫しており、国際相場の指標となるタングステン中間原料APT(パラタングステン酸アンモニウム)の原料価格は、前年同時期の約1.5倍までに高騰しています。また、コバルトも、電気自動車(EV)の将来的な普及を見込み、電池材料としての需要増加が加速しており、昨年初から国際相場の上昇傾向が続き、現在の原料価格は2016年比で約3倍と大幅に高騰しています。
こうした環境の中、当社は、製造・物流・営業・管理部門の合理化など、コスト低減を最優先として取り組んでまいりましたが、今般の原材料高騰の影響が非常に大きく、燃料費や電気料金、物流経費などの諸経費も上昇していることから、製品の安定供給とサービスの向上を図るためにも、価格改定を実施することといたしました。
なお、対象製品と価格改定率は下記の通りです。
製品別の改定内容
対象製品 | 価格改定率 | |
---|---|---|
切削工具 | 刃先交換インサート |
+10% |
マルチドリル、ソリッドエンドミルなどの丸物工具 |
+10% | |
超硬原料を使用するホルダ、部品など | +10% | |
その他特殊切削工具 | +10~15% | |
金型、耐摩工具など | +10~15% | |
合金素材 | +15%以上 |
以上