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プレスリリース

国内外の直流電圧1500V設計太陽光発電所向けPLCストリング監視装置を開発

製品・技術情報

2018年3月22日
住友電気工業株式会社

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、直流電圧1500V設計太陽光発電所向けのPLC*1ストリング監視装置を開発し、受注を開始しました。2018年7月より出荷予定です。本製品は、国内外の太陽光発電所向けに販売します。

昨今、再生可能エネルギーの固定買取価格制度*2(FIT)において、発電した電気の買い取り価格の引き下げが続いています。そのような背景の中、太陽光発電所建設にあたり、導入コストの低減を目的に、直流電圧1500Vで設計する事例が増加しています。従来多数を占めていた直流電圧1000V設計に比べ、1500V設計は、1ストリング*3あたりのパネル枚数を増やすことで、各種部材の必要数を減らすことができ、導入コストの削減が見込めます。

これを受け、当社はこれまでの1000V設計対応の製品に加え、直流電圧1500Vに対応するPLCストリング監視装置を開発しました。本製品は、太陽光発電所が正常に動作しているかをストリングごとに監視し、異常を検出します。監視を行う子機とデータ収集を行う親機の通信には、当社が強みとするPLC技術を採用し、①敷設済みの電力線で通信を行うため、通信線の追加敷設工事が不要でトータルコストに優れる、②有線のため安定した通信が可能、などの優位点があります。したがって、本製品を使用することで、よりリーズナブルに監視付き直流電圧1500V設計の太陽光発電所発電所の建設が可能となります。

また本製品は、IEC規格*4への適合により、IEC加盟国の太陽光発電所でも使用可能とする予定です。

直流電圧1500V対応PLCストリング監視装置(型番:SMP2205)

直流電圧1500V対応PLCストリング監視装置(型番:SMP2205)

本製品の主な特長

  1. 直流電圧1500V設計の発電所に対応可能
  2. 柔軟な設計(基板2枚を上下段積み、もしくは分割設置)で多様な接続箱に設置可能
  3. 計測ストリング数は最大で20、さまざまなストリング設計のサイトに適用可能
  4. PLCの特長である高い耐雷性能と当社独自の耐ノイズ性能で、安定したデータ通信を実現
  5. IEC規格への適合を予定、IEC加盟国での使用が可能

*1 PLC(Power Line Communication):電力線を通信回線として利用する技術。当社製品は450kHz以下の周波数を用いる低周波PLCの技術を採用しており、DC線上にストリング電流測定データを重畳している。

*2 再生可能エネルギーの固定買取価格制度:再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する2012年7月にスタートした制度。

*3 ストリング:直列に接続された太陽光発電パネル群の最小構成単位。

*4 IEC規格:国際電気標準会議が(International Electrotechnical Commission)定めた電気・電子技術分野の国際標準・規格。IECには83カ国が加盟(2017年4月時点)。

以上

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