プレスリリース
カンボジア王国・プノンペン向け高圧地中送電ケーブルを受注
2018年6月11日
住友電気工業株式会社
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、カンボジア電力公社(Electricité du Cambodge:EDC)より、カンボジア王国にて実施される「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業」向けに高圧地中送電ケーブル(115kV CVTケーブル)を受注しました。
カンボジア王国の首都プノンペンは、経済・社会の中心地で、電力消費量は国内電力需要の約7割を占めています。しかし送変電・配電設備の容量の限界や系統制御システムの未整備から停電発生時に停電エリアが大きくなり、復旧に長時間を要する状況にあります。
このような背景の中、電力安定供給をめざした「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業」が行われることとなり、当社は株式会社トーエネック(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:大野智彦)およびSiemens Ltd. Thailand(本社:タイ・バンコク、President and Chief Executive Officer:Markus Lorenzini)の3社で、変電所の新増設、送電線・配電線の布設と、系統安定化装置などの導入を行います。本事業は円借款事業(ODA)が実施され、事業総額は約64.8億円になります。
今回当社は、変電所間を結ぶ亘長約15km(ケーブル長約20km)の高圧地中送電ケーブル(115kV CVTケーブル)を納入予定です。CVTケーブルは、単心のCVケーブル3本を撚り合わせたケーブルで、単心ケーブルに比べ布設の回数を削減できる、布設スペースを取らない、といった特徴があります。また、ケーブルを撚り合せたことで、電力ケーブル特有の熱挙動が抑えられ、布設の工程を一部削減が可能になります。115kVの高圧CVTケーブルを製造できる企業は限られており、そのような中で長年の安定した製造、布設実績を評価され、今回受注に至りました。
当社は本プロジェクトの遂行により、カンボジア王国の電力供給の安定性を高め、同国の経済発展に協力しています。
以上