プレスリリース
太陽光発電所 診断サービスを2019年11月末より提供開始
2019年11月13日
住友電気工業株式会社
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治 以下、当社)は、太陽光発電所用PLCストリング監視装置の提供に加え、AIによる解析アルゴリズム(自社開発)を用いて、太陽光発電所の状態を診断するレポートサービスの提供を2019年11月より開始いたします。
太陽光発電所を長期に安定した発電量を保ちながら運用するためには、問題発生を即座に検知し、対応を決定することが重要です。そのため、太陽光発電所には常時監視システムの導入が不可欠です。当社は、大きな発電低下を事前に検出できるストリング*1監視装置を提供していますが、収集データをより有効に活用したいというご要望を多く頂いたことから、このたび、膨大なデータをAIにより自動解析し、異常の検出や場所の特定、対策提案までを含めた解析レポートを日次・月次・年次(別表1)で安価に提供するサービスを開始します。
日次レポートでは毎日の発電所状況や不具合箇所、不具合理由の通知を行い、月次レポートでは月間の発電所状況を一目でわかるようご提示、年次レポートでは、逆流電流や経年劣化のほか、太陽光発電所周辺にある建屋や木による影の影響など、さまざまな観点からストリングごとに異常を検知し、点検をしたほうがよいストリングを特定します。また発電量改善提案や、前年との劣化状況比較など、お客様の発電所ごとにきめ細かく解析します。
過去1年間の試行サービス(DC換算1MW~80MWの発電所)では、影の影響を受けやすい場所を特定して売電損失額を明らかにし、配線変更の改善提案を行ったことで売電収入最大化を実現した例や、不具合パネルの早期特定により瑕疵担保期間内のパネル無償交換を実現した例など、発電所の保守効率化と健全性向上の両立、発電量最大化に成果を上げています。
本解析にあたっては、当社が経済産業省の下で進めてきた「平成29年度 新エネルギー等の保安規制高度化事業(電気施設保安技術高度化の評価・検証事業)」で培った検証結果が活かされております。当社は今後も太陽光発電所での人材難に対応し、女性の参画を推進するなど、スマート保安の広がりに向けて製品・サービスの面から寄与してまいります。
※ 本サービスは当社が提供しているストリング監視装置以外の製品を採用されている場合でもご利用いただくことが可能ですのでお気軽にお問い合わせください(一部解析内容に制約が出る場合がございます)。
ご参考資料:
発電解析レポート 2019年度(1MW、実例)(3.1MB)
以上