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プレスリリース

小型光ファイバ温度分布計測装置「オーピサーモ®FTS3500」の販売開始

製品・技術情報

2020年3月23日
住友電気工業株式会社

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、従来の当社ラインナップの小型光ファイバ温度分布計測装置FTR3000の後継機として、「従来のFTR3000と同じ筐体サイズでインタフェースの互換性を有する」、「サンプリング間隔の性能向上を行った」 光ファイバ温度分布計測装置オーピサーモ®(OPTHEMO®)FTS3500 を、2020年4月より販売開始いたしますので、お知らせします。

オーピサーモ®は、光ファイバ自体を温度センサーとし、光ファイバに沿った温度分布、すなわち温度と距離が同時に計測できる装置で、以下の特徴があります。

  1. 1本の光ファイバで長距離、広範囲の温度分布をリアルタイムに監視可能
  2. 電磁誘導ノイズの影響を受けないため、高精度・高信頼性を実現
  3. センサー部に電源を必要としないため、ガスタンクのような高い防爆性を要求される環境下でも適用可能
  4. 光ファイバは耐久性が高く長寿命であるため、ランニングコストの削減が可能
  5. センサーは細径・軽量のため、施工性に優れている

このような特性を活かし、オーピサーモ®は電力ケーブルの温度監視はもちろんトンネル内の火災検知、ベルトコンベアの異常発熱監視、コンピュータのサーバールームや食品倉庫など、広範囲にわたる設備の温度監視に適用されております。
さらに当社の電力ケーブル会社としての知見を活かし、オーピサーモ®で測定した電力ケーブルの表面温度と負荷電流情報を用いてリアルタイムに導体温度および許容電流を計算するDRS(Dynamic Rating System)を数多く納入しています。

オーピサーモFTS3500

当社のオーピサーモ®には2種類のラインナップ(小型短距離版FTR3000/高性能長距離版FTR3000X)があり、「オーピサーモ®FTS3500」はこのうち小型短距離版FTR3000の後継機として開発しました。FTR3000のサイズ・価格レベルを維持し、サンプリング間隔性能を向上しています。インタフェースの互換性を有しており、FTR3000と同様に省スペースが要求される環境にも設置できるほか、FTR3000とそのまま置き換えも可能です。

当社は、市場ニーズに合う製品の開発に努め、総合的な問題解決手段を提供することで産業の発展に貢献してまいります。

● 従来機FTR3000との性能比較

新製品(FTS3500) 従来機(FTR3000)
動作温度範囲[℃] 0~40
電源電圧[V] DC:10.5~13.5
AC:90~264
寸法 W×D×H[mm] 300X160X37
質量[kg] 2.0 2.5
適用ファイバ GI 50/125
測定レンジ[m] 2000
サンプリング間隔[m] 0.25/0.5/1.0 1.0
温度精度*1@2km[℃] ±1.0
温度分解能*2@2km[℃] ≦1.0

*1 温度精度:測定温度50点の平均値と真値との差分

*2 温度分解能:測定温度50点の標準偏差

以上

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