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プレスリリース

「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発」の採択について

製品・技術情報

2020年10月16日
住友電気工業株式会社

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称:NEDO、本部:神奈川県川崎市)の公募事業「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発」に応募し、採択をされましたので、お知らせします。

再生可能エネルギーは世界で主力電源の一つと位置付けられ、先行する欧州はじめ海外で導入拡大が進んでいます。一方で国内では、送電容量に限界があり導入量が制限されております。発電適地は大消費地から離れていること、水深が深い海での海底ケーブル敷設ルート等が制約になっております。
こうした背景から、今回のNEDO公募事業「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発」では直流深海ケーブル開発が取り上げられました。当社は平成27年度~31年度に参画したNEDO「次世代洋上直流送電システム開発事業」*での知見を活かし、軽量化と耐高張力が求められる深海ケーブルを開発する本事業への参画に応募し、このたび採択されました。
深海ケーブルを用いることで、日本固有の深海領域を短いルートで敷設することが可能となり、経済性に優れた直流海底送電の実現に大きく貢献することが可能です。

当社は、世界トップレベルの直流海底ケーブル技術を有する国内トップの電力ケーブルメーカーとして、本技術開発を通じて、国内での再生可能エネルギーの広域連系の技術を確立して実現化に繋げます。また、深海技術を通じた海外でのエネルギー広域連系のさらなる促進をはかります。

また当社グループでは発電から需要家に至るまで、送配電設備に加え、受変電、蓄電などのあらゆる電力設備におけるトータルソリューションに注力し、今後さらに加速が見込まれる再生可能エネルギーの導入やスマートエネルギー社会の実現に貢献します。

* NEDO「次世代洋上直流送電システム開発事業(平成27年度~31年度)」では、直流海底送電の研究開発を行い、±525kV直流海底ケーブル実証、接続部と工法の開発、海底送電ルート最適化研究、系統解析などを実施しました。これらの成果を活用し、欧州における再生可能エネルギー広域連系に貢献するとともに、国内における直流海底送電での系統強化の準備も進めております。

以上

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