プレスリリース
中国で過去最大規模の下水処理場案件を受注
2020年12月15日
住友電気工業株式会社
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、中国で3件の大型下水処理場案件を受注いたしました。いずれも当社の水処理事業としては過去最大規模のものとなり、各施設に当社のポアフロン
モジュールの納入を進めております。現在中国では、「水質汚染防止行動計画」により汚染物質排出規制が強化され、関連の設備投資が積極的に実行されています。当社は、これまでに50,000m³/日規模(中国・貴陽市)の下水処理場向けに膜モジュールを納入し、安定稼働中ですが、この度新たに、200,000m³/日をはじめとする以下3件の大型下水処理場案件を受注いたしました。うち2案件については、1台あたりの膜面積が100m²の大型ケーシング型膜モジュールが初めて採用されました。
<受注した大型下水処理場案件 概要>
施設名 | 河南省南陽市汚水処理場 |
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処理量 | 200,000m³/日 |
稼働開始 | 2021年1月(予定) |
製品 | 浸漬型膜モジュール |
施設名 | 陝西省延安市汚水処理場 |
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処理量 | 50,000m³/日 |
稼働開始 | 2021年10月(予定) |
製品 | ケーシング型膜モジュール |
施設名 | 安徽省蚌埠市汚水処理場 |
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処理量 | 20,000m³/日 |
稼働開始 | 2021年7月(予定) |
製品 | ケーシング型膜モジュール |
■ 当社の膜モジュール
- 左:浸漬型膜モジュールユニット
(膜面積57m²/台)
(1ユニットは膜モジュール48枚) - 右:ケーシング型膜モジュール
(膜面積100m²/台)
大型下水処理場では、運転時のエネルギーコストの削減や省スペース化とそれに伴う建設コスト低減のニーズが高まっています。こうしたニーズを背景に、当社は、高強度で柔軟なPTFE製ポアフロン
中空糸膜モジュール* の特徴を活かし、製品長を1.5倍にした大型化製品を開発いたしました。また、今回、膜分離活性汚泥法(MBR)* 用に加え、既存の生物処理水の除濁用に、大型のケーシング型膜モジュールの製品化に成功しました。その結果、コスト削減につながる製品の性能優位性が評価され、今回の受注に至りました。<大型化製品 概要>
浸漬型膜モジュール | ケーシング型膜モジュール | |||
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製品高さ(m) | 2 | 3 | 2 | 3 |
1台当たりの 膜面積(m²) |
38 | 57 | 70 | 100 |
現在当社では、更なる膜の細径高密度化によるコストパフォーマンス向上を図り、お客様のニーズに応えた新製品開発を進めております。また、下水用途に限らず、ポアフロン
モジュールが有する耐久性・耐薬品性の特徴を活かした各種産業排水処理用途への販売も強化しており、中国鍍金産業における最大規模の工業団地(広東省)の排水処理施設(30,000m³/日)案件も受注に至っております。当社はこれからも高品質な製品供給に努め、中国および世界各国の水処理問題の解決、地球環境保全に貢献してまいります。
当社ポアフロン®水処理膜ホームページ:
http://www.sei.co.jp/products/poreflon/
以上