プレスリリース
新世代ミリング用コーティング材種「XCU2500/XCK2000」を開発、販売開始
2021年2月16日
住友電気工業株式会社
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上治、以下当社)は、ミリング加工用新材種「XCU2500/XCK2000」を2021年2月より発売します。
ミリング加工は、工具と被削材が断続的に接触する加工であるため、工具には耐摩耗性だけでなく、被削材と接触する際の衝撃に耐えうる高い耐欠損性が求められます。ミリング加工用の新コーティング材種「XCU2500/XCK2000」は、高い耐摩耗性と優れた耐欠損性を兼備した新開発のコーティング「Absotech
X」を適用し、圧倒的な長寿命の実現と、工具コストの低減に貢献します。1. 特長
- 優れた耐摩耗性と耐欠損性
XCU2500/XCK2000は、強靭超硬母材に当社独自の技術により新開発したコーティング「Absotech X」を適用しています。「Absotech X」は独自の組織制御技術によりアルミニウム含有量の異なる膜(AlTiN)をナノメートル単位で積層させ、80%を超える高いアルミニウム含有量でありながら、高硬度で抜群の耐摩耗性を発揮します。また、独自の表面処理技術を適用することでコーティングに高い圧縮応力を導入し、優れた耐欠損性を実現します。従来材質対比で耐摩耗性2倍以上、耐欠損性3倍以上となり、圧倒的な長寿命を実現します。 - 様々な加工に対応
XCU2500は、鋼・鋳鉄・ステンレス鋼など様々な被削材で、切削速度によらず抜群の性能を発揮します。XCK2000は、鋳鉄の高速加工で圧倒的な長寿命を実現します。
2. ラインアップ
- XCU2500 43型番(WEZ型、WGX型、WFX型、DGC型、DFC型、TSX型用インサート)
- XCK2000 43型番(WEZ型、WGX型、WFX型、DGC型、DFC型、TSX型用インサート)
3. 販売計画
初年度2億円/年、3年後9億円/年
4. 価格
(標準品)SEMT13T3AGSR-G 1,290円(税抜)
以上