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今月のグループ会社紹介 現地からのリポート

ZSH
中山住電新材料有限公司
フッ素樹脂関連製品の製造拠点として設立後、品目増加とともに事業を拡大している、中国・ZSHからのレポートです。
総経理 福本 泰博
総経理
福本 泰博
中山住電新材料有限公司
会社概要
名称
中山住電新材料有限公司
設立年月
1995年8月
事業内容
フッ素樹脂製品の製造スミフロン®コートアルミレーザプリンタ用定着/加圧ローラ水処理用膜モジュール
代表者
福本 泰博

中山住電新材料有限公司(ZSH)は、住友電工ファインポリマー(株)(SFP)で開発されたフッ素樹脂関連製品の海外製造拠点で、今年で設立20周年を迎えました。1995年に炊飯器やホームベーカリーの内鍋に使われるスミフロン®コートアルミの製造拠点として設立後、2000年からレーザプリンタの定着器用ローラの製造をおこなっています。また2004年からは水処理用膜モジュールの製造を始めました。主原料はSFPから輸入し、中国を中心に世界各地へ出荷しています。

各種規制により事業環境が厳しくなるなか、業績向上に日々格闘

ZSHは広東省中山市の火炬開発区にあり、香港からは船で約1.5時間、深圳、広州、珠海(マカオ)へは車で約1.5時間の距離にあります。広東省は、自動車やOA関係の会社が多く、開発区には部品製造会社が多く集まっています。ZSHは1995年に約100名で設立後、品種増加とともに成長し、現在は570名となっています。

私は2005年~2008年まで品質保証、ローラ担当として赴任し、その後、2012年にローラ担当として再赴任、2014年4月から総経理に就任しました。ローラ担当の頃はSFPから移管を受けた新製品の製造/品質/技術関係全般に携わっておりました。総経理になると、本社や政府機関関係の業務も増え、戸惑いつつも周りのスタッフに助けてもらいながら何とか1年が経過しました。

中国では環境をはじめ、各種規制が多く、年々事業環境が厳しくなりつつありますが、ZSH設立当初からの社員も多く、20年の経験を生かし、スタッフ一同ZSHの業績向上のため、日々格闘しています。

事務所スタッフ
事務所スタッフ
現地スタッフの紹介

彭苑芬(ポン ユェン フン )

彭苑芬(ポン ユェン フン ))

みなさん、こんにちは。彭苑芬と申します。2005年に入社して以来、行政部で人事の仕事を担当しています。

入社してからの10年間で、人事担当としての仕事や日系企業の文化をたくさん学んできました。また、去年からは華南地区(中国南部)の人事連絡会に参加し、他社のスタッフと交流したり、最新の法律を学んだりしています。

今までに学んできた知識や経験を生かし、ZSHと住友電工グループの発展のためにがんばっていきます。

趙金玉(ザォ ジン ユゥ)

趙金玉(ザォ ジン ユゥ)

ご安全に!第一製造部 兼 品質保証部部長の趙金玉です。1996年に入社し、今年で20年目になります。これまで設備技術、生産技術、品質管理、ISO、労働組合などの仕事をしてきました。入社した時はまったくわからなかった日本語ですが、仕事に役立てたいという思いで勉強した結果、通常業務は日本語で対応できるまでに上達しました。

責任者として働くうえで、部下だけでなく他部門とのコミュニケーションが大事だと思いますので、今まで以上に交流を深めるようにしていきます。

現地レビュー

辛亥革命の指導者 孫文の故郷 中山市

国家の父として尊敬される孫文

孫文像
孫文像
母親のために用意した人力車と孫文
母親のために用意した人力車と孫文

中山市は辛亥革命を指導して清を倒した孫文の故郷です。孫文は国父(国家の父)とよばれて広く尊敬されており、孫中山、孫逸仙などの名前を使っていたことから、孫文を顕彰し、以前の香山から中山へ改称されました。また、中国各地でも道路、公園などの名称に「中山」「逸仙」が使われています。中山市は大阪府とほぼ同じ面積で、人口は250万人です。市内には孫文の像や昔の写真や資料が収められた博物館があり、昔ながらの街並みも残っていますが、近代的なショッピングモールも増えてきています。

中山市には広東料理をはじめ、四川、東北、湖南など中国各地のお店があります。また、日本、韓国、イタリア、フランス、ポルトガル、インドなどの世界各国の料理も楽しめます。

週末の過ごし方

桂林の風景
桂林の風景
旅行のメンバー
旅行のメンバー

中山から香港、マカオへは船やバスが出ていますので、日帰りで買い物や世界遺産めぐりができます。

マカオは香港と同様に中国に返還されましたが、入出境にはパスポートが必要です。陸続きですので島国の日本にはない、歩いて越境という経験ができます。また、1日20万人以上が越境しますので、人の多さに圧倒されます。

これまで中国各地への移動はバスだけでしたが、数年前に鉄道ができました。切符を買うのにパスポートが必要で、X線検査もあるので乗車までが少々面倒ですが、時速200㎞で走行し、マカオ-広州は1時間くらいで行けます。乗り心地は快適です。

広州からは電車で中国各地に行けますので、中国人有志と駐在員、帯同家族で桂林旅行に行ってきました。せっかく中国に住んでいるのですから、時間を見つけて各地をめぐりたいと思います。

マカオ セントポール教会跡
マカオ セントポール教会跡
マカオ-広州間の電車
マカオ-広州間の電車
中心部のはね橋
中心部のはね橋

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