- 名称
- :
- 住電軽合金(常州)有限公司
- 設立年月
- :
- 2013年11月
- 事業内容
- :
- AZ91マグネシウム合金筐体の製造・販売
- 代表者
- :
- 原田 敬三
住電軽合金(常州)有限公司(SCLA)は、マグネシウム合金開発部が製造するマグネシウム合金AZ91板材をパソコンなどの電子機器用筐体に加工する製造拠点として設立され、2014年の12月より生産を開始しました。変化の激しいこの業界で、お客さまに寄り添い、短期間で製品立ち上げから量産に対応できるように、心がけています。
従来の技術指導に加え、マネジメント業務にも注力
SCLAは上海市内から西に約200km離れた江蘇省常州市に位置しており、住友電工独自のマグネシウム合金AZ91板材を武器に、ノートパソコン、タブレット端末などの携帯用電子機器用筐体の量産工場として、2013年11月に設立されました。
私は2014年6月にSCLAに赴任し、おもに社内のプレス工程、表面研磨工程など技術のマネジメントを担当しています。日本では一技術担当であったため、マネジメント業務に戸惑いもありますが、スタッフへ技術指導をしながら、社内工程の立ち上げ、安定化に注力しています。
SCLAは、2014年12月からは日本メーカ向けのノートパソコン筐体の量産を開始し、現在は、中国メーカへの製品提供をおこなっています。一方で、エレクトロニクス業界のスピード感には驚かされるばかりです。お客さまからの品質、コスト、納期の高いご要望に対応して、この事業の成功に結びつけたいと思います。
姚麗華(ヤオ リーファ)
こんにちは! 私はSCLAの姚麗華です。2014年の1月中旬に入社しました。最初は購買、倉庫管理などの仕事を担当し、昨年5月からは総務を担当しています。今まで学んだ知識や経験を総務の仕事にいかしたいと思っています。現時点で会社はまだ発展中であり、私たち人事総務科は生産部門とも協力して、コストダウンの面でも有効的な提案を出せるようにがんばっています。
楊旭東(ヤン シュードン)
2014年3月にSCLAに入社した、製造科長の楊旭東です。入社当初、工場はまだ稼動していなくて生産がなかったので、品保業務を担当し、おもに外注先とお客さまの品質管理業務に対応しました。工場内部生産ラインの導入にしたがって、製造科に戻りました。現在の生産量はまだまだ多くありませんが、お客さまからの注文が増えて、工場が忙しくなることを期待しています。同時に、製造管理の業務で培った経験をいかし、会社の発展に貢献したいと思っています。
現地レビュー
悠久の歴史の町 常州市
名所古跡と近代的な建物の融合
蘇州、無錫そして南京と同じ江蘇省に属する常州市。「市」とはいえ人口だけ見れば470万人(※2014年)と福岡県に匹敵する規模です。北は長江に接し、南は太湖に近く、大運河が市内を貫流しています。悠久の歴史をもつ古い町でもあり、名所古跡が多数存在し、中国国内でも観光名所として知られる一方、近年は目覚ましい発展を遂げており、街中では多くの近代的な建物を目にすることができます。
常州のソウルフード(?)「黄焖鸡米饭(黄燜鶏米飯)」と「龙虾(龍蝦)」
とにかく街中を歩いているとよく目にするこの二つの看板。前者は骨付き鶏のピリ辛煮込み。ご飯と飲み物がついて300円程度と安くて満足。後者はいわゆる「アメリカザリガニ」です。日本ではなかなか目にすることのない食材です。
意外と高い生活用品
経済発展により、物価上昇も著しい中国。それでも肉や野菜は市場で安く手に入り、外食もローカル食なら200~300円で1食まかなえます。その反面生活用品は、日本では100円均一で売られているようなものが、2~3倍することもあります。
ECOに取り組む常州市
とかく環境問題が取り沙汰される中国ですが、少しずつ改善に向けた取り組みが進んでいます。常州市でも一部路線で「新能源(ハイブリッド)」のバスを走らせたり、街中にはレンタサイクルステーションを設けたりしています。青空が見える日も増えてきました。さらなる取り組みに期待したいと思います。