Products Hungary Kft.
電子ワイヤーグループで唯一の欧州製造拠点として、立地を生かし欧州市場のニーズに対応するハンガリー・SEI Interconnect Products Hungary Kft.からのレポートです。
- 名称
- :
- SEI Interconnect Products Hungary Kft.
- 設立年月
- :
- 2000年10月
- 事業内容
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- 電子ワイヤー製品の製造・販売
- 代表者
- :
- 堀田 誉史
SEI Interconnect Products Hungary Kft.(SEPE-KFT)は、欧州地区での電子ワイヤー製品の製造・販売拠点として、2000年に設立されました。おもな製品は、車載機内配線用のフラットケーブル(FFC)および、医療用超音波ブローブのケーブルハーネスで、EU域内を中心に、幅広く納入しています。電子ワイヤーグループの欧州唯一の製造拠点として、お客さまに近い立地を十分に生かし、欧州市場ニーズに対応しています。
小さいながらも、お客さまに寄り添い、さらなる競争力と存在価値を高め、事業発展に寄与
SEPE-KFTは、ハンガリーの首都ブダペストから真東に約80km、ハンガリー平原の西部に位置するAlattyanという小さな町の町はずれに立地、周辺に工場はなく、ガソリンスタンドとレストランが各1軒あるだけの環境にあります。私は2013年1月に赴任し、マネージメント全般に携わってきました。製品はお客さま設計に合わせた1品ごとのカスタム品の機器内配線ケーブルで、長物の製造設備と労働集約型の細かい手加工の混在する工場となっています。一方で車載・医療分野ともにQCD*に高い信頼性とその継続的改善が求められる市場であるため、つねに関係会社との連携を図り、「品質保証ほか管理システムの再構築や更新、人材育成」などと並行して自動加工設備への転換をおもなテーマとして取り組んできました。これからも当社の市場競争力と存在価値を高め、さらなる事業発展に寄与していけるよう、努めていきます。
László Muzsnyai(ラスロ・ムズニャイ)
私はラスロ・ムズニャイです。2006年にSEPE-KFTに入社し、設計技術を担当、2015年よりプロジェクトマネージャーとして、生技部門も含めた統括業務に取り組んでいます。日常業務で多忙なスタッフの指導や育成には、まだまだ不慣れで苦労も多いですが、事業目標の達成に向かって、全員一丸となって取り組んでいけるように努めています。趣味はサッカー観戦です。2016年は44年ぶりにハンガリー代表が欧州選手権本戦に出場したので、テレビの前で熱く応援しました。
現地レビュー
ハンガリーの四季
ブダペストから車で片道1時間半かけて通勤しています。日本に比べると、夏冬の温度差は大きく、春秋が短かめで、四季の変化は明確です。特に夏季の山や畑、街中の樹木の濃緑の世界と、冬季の枯れた灰色の世界は好対照で、一年中、車窓からの眺めを楽しませてくれます。春には桜や菜の花、菩提樹の花が咲き、夏はトウモロコシやひまわりの畑は、果てが見えないほど広がり、美しくまた壮観です。また、駐在の先輩の引き継ぎには、「ハンガリーのスイカはおいしい」とありましたが、なるほど、7月から8月には、巨大な楕円のスイカを山積みにした露店が、街道沿いに立ち並びます。ご多分に漏れず非常に甘く、どこか懐かしい野性味があり、夏の楽しみの一つになっています。
食事は昔の牧畜文化の名残
料理は、肉にチーズやサワークリームなどのソースの組み合わせと、山盛りのポテト・野菜の付け合わせのワンプレート料理がその典型。油分、塩分はともに少し多めですが、日本人の口にも合うと好評です。
ハンガリー伝統料理の代表、グヤーシュスープ(Gulyasleves)は、“お父さんの味”であり、昔の牧畜文化の名残から、家庭内でも父親が料理するものとのこと。また、同じハンガリー民族でもその地域や部族ごとに、独自のレシピがあり、当Alattyan地域では、基本のパプリカをベースに、豚の脳みそとサワークリームで仕上げる、酸味とマイルドなコクが特徴のパンドールグヤーシュが代表です。昨年は、地域のグヤーシュ大会に、当社“ケーブルフレンズ”チームが参戦し、惜しくも優勝は逃しましたが、準優勝を獲得しました。