- 販売開始時期 2016年4月
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アークタイムウオッチャー™って何?
住友電工システムソリューション(株)が開発したアークタイムウオッチャー™は、アーク溶接*の溶接電源(抵抗器)に無線式のクランプ型電流センサを繋ぐことで、対象の溶接機がアークを発生している時間(アーク時間)を、電流センサが計測し、溶接機の稼働率をアーク時間で評価することにより、生産効率の見える化を実現するシステムです。
時系列・工程別、作業者別でアーク時間を管理することができ、リアルタイムに棒グラフで積算表示されるため、一目で全体の稼働状況が把握できます。
期間指定による標準帳票を搭載しており、EXCELとの連携機能でセンサと工程など外部情報を紐付した自由なグラフ表現でレポート作成もできるため、管理者の集計の手間を削減することができます。
アークタイムウオッチャー™の特長は?
アークタイムウオッチャー™は、無線式の小型センサを活用しており、後付でも簡単に導入することができます。
また、1台の無線受信機で100カ所のアーク時間(100センサ)を測定することができ、無線受信機を増設することで工場の規模に合わせた柔軟な拡張が可能です。1台の受信機で多くのセンサを繋ぐことができるため、設置にかかるコストが少なく、広域大量に配置されている溶接電源のアーク時間を低コストで一元管理化できます。
さらに、当社の製品は独自の通信技術により電池寿命が長く、同程度の容量の製品に比べ3倍以上長持ちすることも特長の一つです。
営業部 営業技術2課
開発する上で難しかったことは何ですか?
これまで、アーク時間は溶接スピードと溶接長による「見なし」計算、また時計で実測したり、トータルカウンターの積算値など手作業で集計がおこなわれていました。多数の溶接機のアーク時間をリアルタイムで見える化したり、アーク時間をデータ化するソリューションは当社内のみならず一般的にもほぼ前例がなく、開発チームにも溶接作業を熟知したメンバーがいませんでした。そのため何度も溶接作業の現場に足を運び、現場の管理者の方々にヒアリングを繰り返しながら必要とされる機能を見極めるのに苦労しました。
アークタイムウオッチャー™はどのようなところで使用されていますか?お客さまからどのような評価をもらっていますか?
溶接をおこなっている工場の中でも橋梁・造船をはじめとした手動溶接の割合が大きく、かつ多数の溶接作業者が大型の構造物を製造するお客さまにご導入いただきました。溶接作業効率の改善は溶接作業のみならず、人・モノ・設備の効率を表す指標にも活用できることから高いコスト削減効果が期待されています。アーク時間を収集することでさまざまな現場改善ポイントの発見に活用でき、対策後の改善効果を定量的に見える化できると高評価をいただいています。また、多数のセンサを簡単に設置できる手軽さと、最大で半径約100mまで届く無線到達距離の広さも支持されています。