プレスリリース
カンボジア・プノンペン都への交通管制システム導入プロジェクトを完工
2019年8月28日
住友電気工業株式会社
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長 垣内 威彦、以下 三菱商事)と共同で、カンボジア王国・プノンペン都(Phnom Penh Capital City)から受注したプロジェクト「プノンペン交通管制システム整備計画」を2018年12月に完工しました。なお、本プロジェクトは独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)主導の下、日本政府による無償資金協力により行われ、今月8日に行われた竣工式ではプノンペン都知事から当社と三菱商事に対して感謝状が授与されました。
カンボジアの首都プノンペンでは、車両数の増加や拡大した都市圏からの交通流入などにより、渋滞の深刻化や交通事故の増加が課題となっていました。そこで、交通状況の改善を図りプノンペンの経済活動の活性化に寄与することを目的に、2015年12月より本プロジェクトが進められました。
本プロジェクトでは、プノンペン都内の115か所の交差点に新たに信号制御機、車両用および歩行者用灯器、車両感知器を、また26基の交通状況モニタリング用カメラを設置しました。さらに、光ケーブルで接続した車両感知器からリアルタイムの交通情報を収集、交通状況に合った信号制御を行うことで交通流の最適化を実現する交通管制センターを整備いたしました。これらが完工し、8月8日にはプノンペン都主催の竣工式が行われました。式典には主賓である駐カンボジア日本大使を始め、プロジェクト関係者や現地メディアなど約250名が出席し、プノンペン都知事から当社と三菱商事に対して感謝状が授与されました。
当社はこれまで、国内においては世界最大規模の警視庁を始めとして多数の交通管制センターの構築実績を有し、国外においてはタイやミャンマーへの信号制御機導入に取り組んできましたが、本プロジェクトは、国外において、本格的な交通管制システム導入・運営を開始した初めての案件となります。
今回のシステム納入で培った経験を活かし、東南アジアを始めとする諸外国に対し、各国の交通事情に適合した交通管制システムの提案を積極的におこない、都市の問題としてクローズアップされている交通渋滞の改善、快適な交通環境の実現に貢献していきます。
■ ご参考:
- 住友電工未来構築マガジン「id」Vol.08特集:
- 都市問題への挑戦~カンボジア・プノンペン、交通管制システム導入プロジェクト~
https://sei.co.jp/id/2019/05/project/ - プレスリリース 2016年4月4日:
- カンボジア・プノンペン交通管制システムプロジェクトを受注
https://sei.co.jp/company/press/2016/04/prs025.html
以上