プレスリリース
中国での大型下水処理場案件を受注
2019年11月21日
住友電気工業株式会社
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、中国で3つの大型下水処理場案件を受注いたしました。いずれも当社の水処理事業としては最大規模のものとなり、各施設に当社のポアフロン®モジュールの納入を進めております。
現在中国では、「水質汚染防止行動計画」が定められ、汚染物質排出規制の強化が進むなど、水質汚染対策が積極的に進められています。当社は2008年から中国で水処理事業を推進してきましたが、このほど、以下の3つの大型下水処理場案件を受注いたしました。
受注した大型下水処理場案件 概要
施設名 | 甘粛省嘉峪関市嘉北汚水処理場 |
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処理量 | 35,000㎥(立方メートル)/ 日 |
稼働開始 | 2019年9月 |
施設名 | 貴州省貴陽市貴医地下再生水場 |
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処理量 | 50,000㎥(立方メートル)/ 日 |
稼働開始 | 2020年1月(予定) |
施設名 | 四川省簡陽市石盤鎮汚水処理場 |
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処理量 | 15,000㎥(立方メートル)/ 日 |
稼働開始 | 2019年10月 |
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当社製水処理膜
モジュール
モジュール
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甘粛省嘉峪関市嘉北汚水処理場
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四川省簡陽市石盤鎮汚水処理場
大型下水処理の方法として採用されているMBR*においては、膜の汚れを除去するためのエネルギーコストの削減が課題となっています。このような背景から、当社が開発した高強度で柔軟な中空糸膜を大型化・高密度化することで、安定的な膜処理に必要な空気量を低減し省電力化でき、また省スペース化による建設コスト低減を可能にするポアフロン®モジュールが評価され、受注に至ったものです。
当社はこれからも高品質な製品供給に努め、中国のみならず世界各国の水処理問題の解決、そして"水の惑星"地球の環境保全に貢献してまいります。
*MBR(膜分離活性汚泥法:Membrane Bio Reactor)
活性汚泥による生物処理と、膜分離による物理処理を組み合わせた排水処理方式で、水質、運転管理に優れており、排水処理施設の設置面積も大幅に削減できます。
関係資料
- 当社ポアフロン®水処理膜ホームページ:https://sei.co.jp/poreflon/
- 2018年5月30日プレスリリース:
畜産環境整備機構と共同で畜産排水処理用途に適した外付け式の簡易型ポアフロン®MBR装置を開発
https://sei.co.jp/company/press/2018/05/prs050.html - 2018年4月発行社外報「id」:水処理技術が創る"水の惑星"の未来
https://sei.co.jp/id/2018/04/project/
以上