- 名称
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- Sumitomo Electric Hardmetal do Brasil Comércio e Importação Ferramentas Ltda.
- 設立年月
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- 2011年9月
- 事業内容
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- 切削工具の輸入販売
- 代表者
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- 木村 寿良
Sumitomo Electric Hardmetal do Brasil Comércio e Importação Ferramentas Ltda.（略称SHMB）は、ハードメタル事業のブラジル市場拡販のため、2011年サンパウロ州カンピーナス市に設立した切削工具の販売会社です。ブラジルの切削工具市場は自動車産業をはじめとする鉱工業の発展にともない、成長を続けています。現在は当社品の輸入販売が中心ですが、現地サービス体制の確立・品質向上により、シェアの拡大をめざします。
現地市場の慣習にとまどいながらもスタッフともども日々研鑽
私は日本勤務時から日本とブラジルを往復し、SHMB設立に携わり2012年4月、正式赴任しました。現地での活動は事務所の場所を探すことから始まり、現地スタッフとともに、定価表の作成、国際輸送ルートの確立、基幹システムと会計システムの連携など、営業体制を構築しました。
当初苦労したのは、複雑で頻繁に改定される税制の理解と適切な対応です。請求書は国税庁に電子申告しないと発行できず、税計算の間違いで出荷に手間取ったこともありました。また自動車産業は欧米メーカーのシェアが高いため、欧米での住友電工グループの実績をアピールし、拡販に取り組んでいますが、現在切削工具市場でのシェアは1%程度です。ブラジルではゆったりと構える人が多く、お客さまの方でサンプルが承認されてから受注まで、1年以上かかったこともあります。スタッフは競合に勝つため、スピードを会得・実践するよう、日々研鑽しています。その甲斐もあり、一昨年末は自動車部品メーカーAAM Sulamericana社から、ベストサプライヤー賞をいただきました。
営業開始時1社だった特約店は15社まで増加、現地ファブリケーターや機械商社との協業も開始しています。今後さらにブラジル市場でのプレゼンス向上をめざします。
Aline Merlotte（アリーニ・メルロッチ）
私の名前はAline Merlotteです。32歳です。私は2012年の事務所立ち上げ時からSHMBで内勤営業として働いています。住友電工グループで働くことは私の誇りで、毎日学ぶことがあります。私が仕事で実践している責任感を、私の息子にも見習ってほしいと思っています。仕事が成功し、プライベートが充実するよう、がんばります。
Tiago Donegá（チアゴ・ドネガ）
Tiago Donegáといいます。2012年からSHMBで総務と経理を担当しています。会社の立ち上げに参加し、お互いの文化の良いところの架け橋を作る機会に立ち会えたことをうれしく思います。グローバルな視野で考えながら働くことが、私の目標です。住友電工グループの規則や方針を理解することは、お客さまに対し、競合他社よりも良い対応ができることに役立つと考えています。
現地レビュー
農業から発展したサンパウロ州
コーヒーとサンパウロ州
ブラジルは26の州で構成されています。かつてはコーヒー栽培で発展したサンパウロ州は、現在、工業や金融業などを中心にブラジルGDPの30%以上を占めています。
SHMBの事務所があるカンピーナス市も、コーヒーやサトウキビなどの農業で発展しましたが、主要産業はハイテクや工業に変わりました。コーヒー栽培は北上し、ミナス・ジェライス州やエスピリト・サント州に移ってしまいましたが、今日でも消費という意味では人々の生活と密接に結びついています。
SHMBのスタッフは一日数杯、砂糖をたくさん入れた濃いエスプレッソを飲みます。訪問先のオフィスや工場でも、必ずコーヒーが振る舞われます。
サンパウロ州は小さい?
ブラジル全土の3%に満たないサンパウロ州ですが、日本の本州より広い面積を持ちます。機械加工が多いカンピーナス市は、サンパウロ市の北約100kmに位置します。サトウキビの生産地であり、その精製機械加工産業があるRibeirão Preto（ヒベイラォン・プレート）市はさらに200km北上します。ブラジルでは鉄道が発達しておらず、車が主な移動手段です。片道数時間の距離も、ブラジル人の感覚では近いそうです。
96のビーチがあるUbatuba（ウバトゥーバ）市は、サンパウロ市から南東に約300kmのところにあります。シーズンになると、州外もふくめた海水浴客の車で渋滞ができます。南極海からのうねりでコンスタントな波が立つこと、水温が高いこと、潮と風の影響が少ないことから、人気のサーフスポットでもあります。
