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特集 2015年04月号(Vol.451)

メガソーラー用PLCストリング監視システム Solar cell-String Monitoring & Analysis system by PLC

メガソーラー用PLCストリング監視システムってなに?

ストリング監視端末と電流センサ
ストリング監視端末と電流センサ

当社が開発したメガソーラー用PLCストリング監視システムとは、メガソーラー発電システムの発電量をストリング※1単位ごとに正確かつリアルタイムに監視するシステムです。

接続箱※2に監視端末を設置し、ストリングごとの電流・電圧を測定します。パワーコンディショナの近くに設置したデータ収集装置にデータを集め、ストリングごとのデータを相対的に比較し、不具合箇所の早期発見と売電収入ロスの最小化を実現します。

近年、メガソーラー発電システムの建設が進む中、大量に導入される太陽光パネルの初期設置不良、長期性能劣化および外的要因による故障などが発生すると発電量が低下し、売電量が低減してしまいます。メガソーラー発電システムは、数万枚~数十万枚の無数の太陽光パネルから構成されているため、どのストリングの太陽光パネルが劣化しているかを総発電量の低下から検知することは極めて困難です。このため、ストリングごとの発電量を正確かつリアルタイムに監視ができ、装置の取り付けが簡単で安価な監視システムとして、本製品が高く評価されております。

※1
直列に接続された太陽光発電パネル群の最小構成単位
※2
太陽光パネルで発電した電力を集電し、パワーコンディショナに供給する装置

PLCストリング監視システムの特長

本製品は、当社で長年培った電力線を通信回線として利用するPLC(Power Line Communication)技術を用いることにより、メガソーラー発電システムに使われている600V~1kV以上の直流高圧電力ケーブルを通信媒体として使用できます。

PLCの基本原理は既に情報通信分野では公知の技術ですが、メガソーラー発電システムのように高い直流電圧が印加される環境や大きなノイズが発生する環境では実用化されておらず、当社が初めて実用化に成功したものです。

このPLC技術の活用などにより、本製品は、下記3つの強みがあります。

1.専用通信線の敷設が不要

PLCを活用し、データ通信に電力線を利用するため、専用通信線の敷設が不要

2.ノイズ・雷サージに極めて強い

長年培ったPLCのノウハウで、ノイズや雷によって発生する一時的な過大電圧や過大電流(雷サージ)に極めて強く、信頼性の高いシステム構築が可能

3.既設メガソーラーにも簡単に後付けが可能

クランプ型センサとコンパクト化を実現し、既設メガソーラーにも簡単に導入が可能

ストリング監視端末の設置例
ストリング監視端末の設置例

メガソーラー発電監視システム比較

採用実績

PLCストリング監視システムの特長である、専用通信線の敷設が不要で経済性に優れることに加え、ノイズ・雷サージに極めて強い信頼性の高いシステムの構築が可能といった点が評価され、既に国内数カ所の大規模メガソーラーへの採用が決まっております。今後も当社品の優れた特長をアピールするとともに、拡販を進めて参ります。

■三田川太陽光発電所

佐賀県、最大出力1MW、事業者:三井住友建設(株)

■松阪山室メガソーラー発電所

三重県、最大出力13MW、事業者:三交不動産(株)

■バイテック・漁火館岩手県滝沢市太陽光発電所

岩手県、最大出力15MW、事業者:(株)バイテック

本製品については、Webサイトでもご紹介しております。ぜひご覧ください。
メガソーラー用PLCストリング監視システムWebサイト:http://www.sei.co.jp/string/

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