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トップメッセージ 2016年01月号(Vol.460)

社長 松本正義

今年を希望の年に

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、有難く厚く御礼申し上げます。

今年は丙申の年であります。一説によれば、丙申いずれの文字にも「あきらか、盛ん、伸びる」との意味があり、今年は「成長発展する年」になるとのことです。ただ、昨今の世界の政治・経済は、あちこちで顕在化する地政学的リスク、中国や新興国の景気減速など、さまざまな事象に翻弄されており、「成長発展する」と言われても、にわかには肯ずることはできないでしょう。

冷戦崩壊から今日までの世界の混迷は、しばしばギリシャ神話の「パンドーラの箱」の話に例えられます。しかし、世の中に災厄を撒き散らした「箱」には「エルピス」が残っていました。この「エルピス」の解釈には諸説ありますが、私は「希望」であろうと思っています。問題、課題が多いのは大変ではありますが、それを克服しようとするところにはチャンスがあり、成長発展があります。今年はそのような希望の年になり得る、と前向きに考えております。

もちろん、浮ついた姿勢では問題解決などままなりません。仕事始めにあたり、社員には「住友事業精神を、改めて仕事の根本に据えて、日々の業務に取り組もう」と伝えました。住友事業精神の真髄は、萬事入精(何事にも誠心誠意を尽くす)、不趨浮利(安易な利益追求をしない)、信用確実、であり、社員一同、これを肝に銘じて日々の業務に臨み、どこかに隠れている成長発展の可能性を、皆様と一緒に探し出したいと考えております。

本年も、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

社長 松本 正義


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