住友電工(蘇州)光電子器件有限公司
光デバイスから光トランシーバーまで一貫製造する量産製造拠点としての役割を担う中国・SPECからのレポートです。
- 名称
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- 住友電工(蘇州)光電子器件有限公司
- 設立年月
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- 2007年4月
- 事業内容
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- 光デバイスおよび光トランシーバーの製造
- 代表者
- :
- 高橋 久人
住友電工(蘇州)光電子器件有限公司(SPEC)は、情報通信用の光デバイスおよび光トランシーバーの製造会社で、光デバイスから光トランシーバーまでを一貫製造する住友電工初の量産工場として、2007年4月に設立されました。現在、住友電工デバイス・イノベーション(株)*(SEDI)の重要な量産製造拠点としての役割を担っており、北米市場や情報通信網の高速化が進む中国市場向けを中心に、低速2.5Gb/sから高速100Gb/s用におよぶ製品の量産製造を実施しています。
新製品をいち早く市場へ提供していくため、SEDIと連携
SPECは、上海に近い江蘇省蘇州市新区に位置し、日本からの交通の利便性、人的資源、グローバルな物流や各種インフラでの優位性から、SEDIの重要な拠点です。
現在では、光デバイス製品や光トランシーバー製品を製造、今後の売り上げ拡大、競争力維持のためには、新製品をいち早く市場へ提供していくことが必要で、マザー機能を持つSEDIとの連携が欠かせません。
- 光デバイス -光通信システムを支える発光・受光デバイス-
- 光データリンク製品に使用される半導体レーザー、フォトダイオードをはじめ、基幹システムの光コヒーレント通信装置を実現する波長可変レーザーや光レシーバーなど各種発光・受光デバイス製品群で光通信システムの土台を支えます。
- 光トランシーバー
- 当社の光デバイスとそれを制御する回路、メモリー、コネクターなどを集積化したモジュールです。
王 国成(ワン ゴウチャン)
みなさん、ご安全に!私は王 国成です。2012年4月に入社し、SPEC工場の工場長を務めています。従業員が楽しく仕事ができ、働きやすい現場づくりをめざして、日常の現場巡視を重ね安全、環境、品質、作業性などに関する工場改善に取り組んでいます。
今後、新製品の増産対応にむけていろいろな改善を加速し、“世界一の光部品製造工場”を目標に、全力を尽くしてがんばっていきます。
熊 琴琴(ション チンチン)
みなさん、こんにちは!私は熊 琴琴です。2008年5月に入社し、現在は生産管理課の課長を務めています。主な業務内容は受注管理、生産・部品計画の作成およびそのトレース、納期遵守状況や棚卸の管理です。SPEC製造のメリットである光デバイスから光トランシーバーまでの一貫生産で、納期短縮をはかっています。今年はさらに100Gb/s用トランシーバーなどの高機能製品の増産が加速していきます。これからもお客さま満足度の高い製品を短納期で提供することに全力でスタッフと一緒にがんばっていきます。
現地レビュー
「昔ながら」の雰囲気を味わえる街
蘇州には中国4大庭園で、世界遺産でもある2つの庭園(留園、拙政園)など、たくさんの観光名所があります。その中でも夜の山塘街がおすすめです(写真は昼間ですが)。白壁の家と水路と石橋があり、昔ながらの庶民の雰囲気が味わえる場所です。路地にはいろいろなお店があります。
インフラ整備の活発な交通や医療関係
- 蘇州市では、建築中の高層マンションや戸建ての家、ショッピングモールなどがまだたくさんあります。交通インフラ整備も続いていて、地下鉄の3,4,7号線が建設中です(9号線まで計画されているそうです)。会社周辺では、まさに目の前で路面電車2号線の工事が進行中です。また、蘇州科技城医院という大きな病院(大きさは日本の大学病院級以上)が開業する予定です。今後は、医療関係のインフラ整備も進むことでしょう。