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住友電工 120年の歴史

1897年創業の住友電工は、来年おかげさまで120周年を迎えます。これを機に、住友電工の歴史を振り返る新しい企画をスタートします。年表をたどりながら、現在につながる話題やこぼれ話をピックアップしました。第1回目は、住友400年の源流から創業までの前史です。

【第1回】1590年(創業前)~1897年(創業)

<前史>
1590年

蘇我理右衛門(住友二代目 住友友以の実父)、京都で銅吹き屋開業
後年、南蛮吹きを開発

南蛮吹きの図(鼓銅図録)写真提供:住友史料館
南蛮吹きの図(鼓銅図録)
写真提供:住友史料館

南蛮吹き
粗銅から銀を分離する技術で、純度の高い精銅を得ることができて銀も採集できた。南蛮人に原理を学んで開発し、同業者にも公開した。鉱山史上画期的な技術で、 蘇我理右衛門は、わが国銅精錬業の開祖となった。

1630年頃

住友家の初代 住友政友、京都で薬屋ならびに出版・書籍販売を
おこなう富士屋を開業

写真提供:住友史料館
写真提供:住友史料館

文殊院旨意書
住友家初代 政友が晩年、商人の心得を説いたもので、現在の住友事業精神の基盤となった。

1681年

住友三代目 住友友信 備中の吉岡銅山の採掘に着手

写真提供:一般社団法人 高梁市観光協会
写真提供:一般社団法人 高梁市観光協会

吉岡銅山
岡山県高梁市の吉岡銅山の経営は、別子銅山以前に着手。この地では今も住友電工焼結合金(株)が世界最大級の焼結部品工場を展開している。

1690年

別子銅山発見

1691年

別子銅山開坑

写真提供:住友史料館
写真提供:住友史料館

別子銅山
吉岡銅山の支配人が対岸の愛媛県新居浜市に鉱脈があるとの情報を入手。それが世界有数の鉱山・別子銅山の発見・開坑につながった。

1895年

日本製銅(株)設立

1897年

住友家 日本製銅(株)買収

1897年

<創業>大阪市北区安治川に住友伸銅場開設

写真提供:住友史料館
写真提供:住友史料館

住友伸銅場
大阪市福島区にあった日本製銅(株)の工場を買い受け、住友伸銅場を開設。それを機に、本社を工場正面南側の大阪市北区に設置。現在、住友伸銅場の跡地には、大阪市福島区野田にある中央卸売市場本場がある。


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