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住友電工 120年の歴史

1897年創業の住友電工は、来年おかげさまで120周年を迎えます。これを機に、住友電工の歴史を振り返る企画をスタートし、10月号では創業に至る歴史をご紹介しました。今回は、創業(1897年)後の約30年の歴史をご紹介します。

【第2回】1897年~1930年

1897年

<創業>住友伸銅場開設

1911年

住友伸銅場から電線事業を分離・独立し、住友電線製造所開設、高圧地下送電線ケーブルを納入

住友電線製造所 工場の風景
住友電線製造所 工場の風景

住友電線製造所
当時国内で使用されていた高圧地下送電線ケーブルはいずれも輸入品であり、国産品としては住友製のケーブルが初めてでした。

写真提供:住友史料館
写真提供:住友史料館

住友の標章「井桁」印
開設後の1914年に、現在も当社の社名ロゴにも使用されている「井桁」の印が、住友電線製造所の製品に使用する商標として初めて登録されました。この印の由来は、蘇我理右衛門が京都で銅精錬と銅細工の店「泉屋」を興した時、「いずみ」を表すものとして用いたのが始まりとされています。

1916年

恩貴島(現在の大阪市此花区島屋付近)に新工場を建設・全面操業開始

この新工場は、現在の「大阪製作所」であり、今年100周年を迎えました。

1920年

住友電線製造所が株式会社化し、(株)住友電線製造所に改組

(株)住友電線製造所の株券
(株)住友電線製造所の株券

米国企業との技術提携
当時、世界最大の電線メーカーであったウエスタン・エレクトリック社と提携するために株式会社化しました。改組は住友家事業の中でも「株式会社住友銀行*1」「株式会社住友鋳鋼所*2」に次ぐ3番目の早さでした。当時としては珍しく、外国人の監査役が在任しており、日本から世界を目指した最初のステップとなりました。

*1
現在の(株)三井住友銀行
*2
現在の新日鐵住金(株)
1922年

長距離海底送電線の製造・敷設に成功

四阪島へケーブルを引揚げるようす
四阪島へケーブルを引揚げるようす

世界最長海底ケーブル
愛媛県の新居浜から四阪島までの21kmを結んだ大事業で、当時の海底送電線としては世界最長でした。暴風雨に見舞われたり、ケーブルの絶縁抵抗が下がる不良を何度も修復したりと苦難の連続の末、20日以上かけて海中への敷設作業をおこないました。

1923年

関東大震災発生

震災前の価格で電線・ケーブルを納入
1923年に起きた関東大震災では、関東の電線メーカーの工場が壊滅し、銅をはじめ原材料価格が高騰する中、関西に工場が立地し被害のなかった当社は、復興に必須の電線・ケーブルを供給できる唯一のメーカーとして、値上げはおこなわず、その責任を果たしました。


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