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ニュース & トピックス 2016年12月号(Vol.471)

【新製品情報】高精度加工用新材種「AC1030U」を開発、発売

AC1030Uシリーズ

当社は、自動車、IT・エレクトロニクス、医療などでの小物機械部品において、高精度で美しい仕上げ加工を実現し、加工の安定性と長寿命を可能とした、新PVDコーティング材種「AC1030U」を開発し、2016年11月より発売しました。 ... さらに詳しく

【新製品情報】「楽々WorkflowII クラウドサービス」に新機能、オプションサービスを追加

住友電工情報システム株式会社は、クラウド型ワークフローサービス「楽々WorkflowII クラウドサービス」に、スマホ利用者の使い勝手の向上に加えて、お客様の社内システムから当クラウドサービスを直接、APIを使って利用するオプションサービスを追加しました。 ... さらに詳しく

【お知らせ】TIAパワーエレクトロニクス研究拠点6インチSiC新ラインが稼働開始

TIAパワーエレクトロニクス研究拠点に平成27年11月より構築を進めていた、シリコンカーバイド(SiC)パワー半導体デバイスの量産開発を可能とする新ライ ンが完成し、稼働を開始しました。 ... さらに詳しく

【新製品情報】「光ファイバーを用いたPCケーブルの張力計測システム」を共同開発

国道115号月舘高架橋上部工工事(写真提供:鹿島建設(株))
国道115号月舘高架橋上部工工事
(写真提供:鹿島建設(株))

住友電工スチールワイヤー(株)は、光ファイバーを用いてPCケーブル全長の張力を計測する技術を鹿島建設㈱、ヒエン電工(株)と共同で開発しました。

構造物に使用するPCストランドにあらかじめ光ファイバーを組込み、光ファイバーに生じるひずみを計測することで、従来技術では難しかった橋桁内部のPCケーブル全長の張力分布の把握が可能となります。

本技術は施工時だけでなく供用中においても張力管理が的確におこなえるため、構造物全体の品質と耐久性の確保に向けたPC構造物の維持管理の高度化、効率化に寄与します。

この計測技術が国道115号月舘高架橋上部工工事にて適用され、PCケーブルの緊張作業時の張力、ならびに定着後や施工完了後の導入張力(コンクリートを圧縮する力)の分布まで、現場で精度よく計測できることが確認されました。

構造物の健全度を効果的に把握できるため、今後は維持管理、大地震発生後の二次被害の防止や応急復旧対策にも大いに貢献します。さらに斜面や法面の崩壊防止に用いるグラウンドアンカーへの応用も視野に、さらなる開発を進め、構造物のより確かな品質確保に向け、幅広く展開していきます。

PCストランド内に光ファイバーを組込み

PCストランド内に光ファイバーを組込み
エポキシ樹脂被覆内に
光ファイバーを組込み

本技術の特長は以下の通りです。

  • ●PCケーブル全長にわたり張力分布の計測が可能
  • ●緊張されたPCストランドを固定するためのくさびを介しても光ファイバーが損傷することなく計測可能
  • ●PCストランドの伸びに追随するため、供用中の張力の変化を把握することが可能

『光ファイバー組込み式内部充てん型エポキシ樹脂被覆(ECF*)ストランド』

本技術に使用するPCストランドは2種類あり、「PCストランドに光ファイバーを直接組込むタイプ(裸線型)」と、「内部充てん型エポキシ樹脂被覆PCケーブルの被覆内に光ファイバーを埋設するタイプ(ECF型)」です。なお両タイプともに、橋梁への適用を想定した各種実験により、その計測性能を確認しています。光ファイバー組込み式ECFストランドは下記の特長を持つストランドであり、月舘高架橋では2スパンにわたる180mをこえる長尺の外ケーブルに使用されました。

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ECF:Epoxy Coated and Filled

光ファイバー組込み式ECFストランドの特長

①優れた耐久性

  • ・エポキシ樹脂被覆の中に組込まれているため、通常のECFストランドと同等の高い防食性能を実現
  • ・エポキシ被覆の密着性試験、曲げ試験においても通常のECFストランドと同等の高い被覆密着性能を実現

②高い計測安定性

  • ・エポキシ樹脂被覆内に組込まれていることによりPCストランドと一体化した挙動となり、全長にわたりより安定した張力分布計測が可能

③実用的な構造

  • ・強固な樹脂被覆により施工中の光ファイバーの損傷リスクが小さく、通常のECFストランドと同様の取り扱いが可能
住友電工スチールワイヤー(株)

【新製品情報】ステンレス鋼旋削加工用チップ材種「AC6020M」を開発、発売

AC6020Mシリーズ
AC6020Mシリーズ

ステンレス鋼は耐食性や耐熱性、加工のしやすさなどの優れた特性から使用用途が広く、その需要は年々伸びています。しかし、切削加工時には、加工面が硬化しやすいため工具の刃先が欠けやすい、また熱伝導性が低いため切削熱が逃げにくく工具刃先が高温となり塑性変形が起きやすい、といった課題がありました。

このたび、これらの課題を解決し、ステンレス鋼の仕上げから一般切削において、加工の安定性と長寿命が得られるステンレス鋼旋削加工用チップ材種「AC6020M」を開発しました。他の「AC6000Mシリーズ」と合わせて粗加工から仕上げ加工、連続加工から断続加工、低速加工から高速加工まで、あらゆるステンレス鋼の加工が可能となります。

ハードメタル事業部

【受賞】World PM2016(粉末冶金国際会議)にて「論文賞」を受賞

住友電工焼結合金(株)は、欧州の粉末冶金国際学会(EPMA)が主催する「World PM 2016(粉末冶金国際会議)」において、「New Hardening Processes for Transmission Synchronizer Hubs(変速機用シンクロハブの新焼入れプロセス)」で「論文賞」を受賞しました。今回の受賞は、日本人を含む、アジア人として初受賞となります。

住友電工焼結合金(株)は自動車用変速機に使用されるシンクロハブと呼ばれる焼結製品を提供しています。昨今は多段成形技術の確立により複雑形状のニアネット化が進んでいます。本論文では、さらなる生産性向上を図った新プロセス技術を確立し量産化を実現したことを紹介しています。焼結プロセスと熱処理プロセスを同時に処理することで、高精度な生産も可能にする画期的な新プロセスで、経済的な高強度製品の提供に大きく貢献する技術です。

受賞式のようす
受賞式のようす
焼結製品事業部、住友電工焼結合金(株)

【受賞】RFIT2016国際会議発表論文が「RFIT Award」を受賞

住友電工と住友電工デバイス・イノベーション(株)が開発をしている「ミリ波帯化合物半導体集積回路」に関する最新の成果発表に対し、2016年8月に台湾の台北で開催されたRFIT2016(無線周波数帯集積技術)国際シンポジウムにおいて、「RFIT Award」を受賞しました。本受賞は、およそ120件の発表論文中 No.1との評価を得たもので、住友電工グループがおこなっている最先端の回路・デバイス技術力が、高く評価されました。

授賞式の模様: 左 当社 技師長 徳満 恒雄 右 IEEE MTT Society Presidentの Ke Wu 教授
MTT:Microwave Theory and Techniques(マイクロ波理論および技術)
授賞式の模様: 左 当社 技師長 徳満 恒雄
右 IEEE MTT Society Presidentの Ke Wu 教授
MTT:Microwave Theory and Techniques
(マイクロ波理論および技術)
伝送デバイス研究所、住友電工デバイス・イノベーション(株)

【受賞】住友電工デバイス・イノベーション(株)が山梨労働局長「優良賞」を受賞

総括安全衛生管理者 鈴木理事

住友電工デバイス・イノベーション(株)山梨事業所が山梨労働局長「優良賞」を受賞しました。本賞は、安全衛生成績が高い水準に達し、他の模範と認められる優良事業場などに対しその努力を讃えるとともに、これを県民に周知し安全衛生意識高揚などを図り、労働者の安全と健康の確保・快適な職場環境形成の促進に資することを目的として、表彰されるものです。

住友電工デバイス・イノベーション(株)

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