- 製品発売時期 2016年1月
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とう道用LED照明灯って何?
住友電工グループの住電通信エンジニアリング(株)は、過酷な環境下での耐久性を実現したとう道用LED照明灯の本格販売を開始しました。とう道とは、通信ケーブル敷設用のトンネルのことで、地下水の流入や湿気が伴い、照明器具にとっては極めて過酷な使用環境となっています。そこで、天井からの漏水に備えるための水切り板を取り付けました。
さらに、筺体には透明性の高いプラスチック樹脂の成型品を採用し、構造上の継ぎ目を少なくすることで、密閉性を高めました。その結果、水や粉塵が内部に侵入しにくい構造となっています。
本製品の特長は?
一般のLED照明灯は、輝度の高いLED光源を並べた構造となっています。とう道内においては、歩行者の進行方向に、LED照明灯を一定間隔をおいて設置するため、歩行者は必ずLED照明灯を正面に見ることになり、眩しさを感じる一方、壁面方向は実際以上に暗さを感じるという問題が生じていました。本製品は、照明灯内の各LED光源の光軸方向の最適設計を図ることで、歩行者の眩しさを軽減し、とう道全体にバランスよく配光しています。
また、本製品は、通常使用する一般灯のほかに、バッテリーを内臓し、停電時でも点灯できる保安灯タイプも販売しています。保安灯タイプは停電時に自動的にバッテリーに切り替わる機能を有しており、30分間以上の動作が可能です。
開発のきっかけは何ですか?
当社が環境事業として、主にオフィスなどで使用される直管型LEDの販売をおこなっていたことから、とう道向け製品を開発できないかと話をいただいたことがきっかけです。当社は地下道関連業務に長い間携わっており、地下空間の環境について一定の知見を持っています。その知見を商品開発に活かせると判断し、商品企画および販売という立場で開発に参画しました。
お客さまからどのような声をいただいていますか?
地下空間では床面を照らすより壁面を明るくした方が明るさを感じ作業もしやすいという経験を本製品に反映しました。旧来の蛍光灯と比べ明るく、それでいてLED独特の眩しさを感じないとの声を多くいただきます。ほかにも、「取り付けが容易」、「故障しない」という点も高く評価していただいております。