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住友電工 120年の歴史

住友電工は、2017年4月に120周年を迎えます。これを機に当社の歴史を振り返る企画をスタートしました。第4回目となる今回は、日本国内のみならず、海外へも積極的に事業を展開させた1946年から約30年間の歴史をご紹介します。

【第4回】1946年~1977年

1946年

東京支店(現東京本社)開設

1947年

昭和天皇 大阪製作所を行幸

超高圧実験室をご覧になる昭和天皇
超高圧実験室をご覧になる昭和天皇

戦後の復興状態の視察や戦災者の慰問のために、昭和天皇は全国を巡幸されました。当社も巡幸先の一つとなり、「大切な仕事であるから、なおしっかりやるように」とのお言葉をいただきました。当社の創業50周年にあたる年で、当社にとっては記念すべき出来事となりました。

1948年

焼結製品の販売開始

1949年

自動車用ワイヤーハーネス事業を開始

1961年

横浜製作所開設

当社特殊線製品のPRも兼ねて最新のコンクリート部材として注目されていたプレストレストコンクリート (PC) を建物に使用し、工場内部の柱の削減を実現しました。PCを日本で最初に採用した建物で、建設中から見学者が絶えませんでした。

横浜製作所通信ケーブル工場建設風景
横浜製作所通信ケーブル工場建設風景
横浜製作所 通信ケーブル工場の集合機群
横浜製作所
通信ケーブル工場の集合機群

鳴門海峡横断送電線架橋工事

淡路島から四国側の対岸へ送電線を引き渡すこの工事は、77個のアドバルーンをワイヤーにつなげ、それを船で曳いておこなわれました。鳴門の渦潮が逆巻く中、四国に向かって出発し、2時間後には無事到着し、世界で初の試みとなった本工事は成功しました。

工事のようす
工事のようす
1962年

電子線照射イラックス®チューブの製造開始

1969年

海外に初めての製造拠点を設立

スミチューブ®
スミチューブ®

タイ・バンコクに現地資本との合弁会社「SIAM Electric Industries Co., Ltd.」を設立し、巻線などの製造、販売を開始しました。操業を開始してすぐに、タイ国内の巻線需要の約80%を占めました。

1970年

化合物半導体の製造開始

化合物半導体
化合物半導体

日本万国博覧会で当社製品
(交通ゲーム、送電用・通信用ケーブルなど)が活躍

交通ゲーム
交通ゲーム

交通ゲーム

自動車館の目玉として、当社が開発した交通ゲームが公開されました。当時では珍しく来館者が実際に参加しながら楽しめる展示で、円形広場に作られた基板目状の走路上をカラフルなミニカーが走り回るというものでした。約2分間の制限時間内に向かい側の基地に入り、そして元の基地へ戻る横断を連続して3回成功すると、記念品がもらえるというものでした。25万人の参加者中、成功率は約3%。当時の皇太子殿下をはじめとして5度も皇族のご視察がありました。

1974年

光ファイバーケーブルの製造開始

1975年

海外における大規模工事①

イラン送電線プロジェクト
イラン送電線プロジェクト

イラン送電線プロジェクト

南部の砂漠地帯では、真夏の炎天下に気温が50℃を超え、中央部は、冬季には雪が降り、気温が-30℃近くまで下がるという、過酷な条件下での工事となりました。当社にとって中近東で初めての送電線工事であり、さまざまな不測の事態に遭遇するも、ノウハウはその後の工事に大いに活かされました。

1976年

海外における大規模工事②

ナイジェリア通信網工事
ナイジェリア通信網工事

ナイジェリア通信網工事

ナイジェリア通信省から受注した本プロジェクトは、当時、一企業が受注した市内電話網建設工事としては、世界にも例を見ない大規模なものでした。のべ300人の日本人と2,000人の現地スタッフが携わり、受注から11年半の年月を費やし完工しました。プロジェクトの成功が大きな自信となり、その後のプロジェクトへと引き継がれていきました。

1977年

本誌の前身「住友電工ニュースレター」創刊号発行

「住友電工ニュースレター」第1号
「住友電工ニュースレター」
  第1号

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