ホーム > 企業情報 > SEI WORLD > 2015年08月号(Vol.455) > Latest Information

Latest Information 2015年08月号(Vol.455)

【お知らせ】車社会の環境ニーズに応える住友電工グループの自動車関連製品~FCV「MIRAI」に搭載~

当社グループでは、HEV、EV向け自動車部品など、時代のニーズに応じたさまざまな自動車関連製品を提供してきました。アルミパイプで電線を保護し、耐衝撃、電磁ノイズシールドに優れたHEV車用床下パイプハーネスや、EV充電用コネクタなど幅広い製品をラインナップしています。

そして、2014年にトヨタ自動車(株)が販売を開始した量産FCV(※1)「MIRAI」にも、これまでの当社の開発/納入実績が評価され、ワイヤーハーネスのメインサプライヤーとして数多くの当社グループ製品が搭載されています。

燃料電池(FCスタック)内には、当社が新開発した「スタックサブハーネス」が搭載されています。また、水素循環ポンプ(※2)に使用される「水素ポンプケーブル」なども新開発し、納入しています。

その他にも「エアコン高圧ケーブル」や「ウォーターポンプケーブル」、そしてワイヤーハーネスにとどまらない当社グループの総合開発力が評価され、電子制御部品の「ゲートウェイECU」、住友理工(株)の「水素ホース」、ゴム製シール部材「セル用ガスケット」、防振ゴム「スタックマウント」など、多種多様な当社グループ製品が搭載されています。

現在「MIRAI」は日当たり数台という手造りペースで、品質最優先の生産が行われているそうです。その販売は好調で、トヨタ自動車(株)も増産を決定しています。

当社グループはこれからも、すぐれた技術と品質でよりよい社会に貢献する製品を提供していきます。

※1
FCV : Fuel Cell Vehicle の略。燃料電池自動車。FCVは水素と酸素を利用して発電させ走行するが、その発電で発生するのは水のみで、走行中にCO2を排出しないことが特徴。
※2
水素循環ポンプ:発電時に未反応の水素と、化学反応で発生した水を、FCスタックへ再度供給するための装置。これにより、水素を無駄なく使用することができる。
自動車事業本部

【お知らせ】水素ステーション運営の合弁会社を設立

住友電装(株)は、日本トランスシティ(株)、三重トヨタ自動車(株)、谷口石油(株)と、三重県初となる商業用移動式水素ステーションを運営する合弁会社を設立しました。

昨今、政府が「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を公表するなど、日本国内では水素社会の実現に向けた取り組みが加速しています。昨年末には、世界に先駆け、燃料電池車(FCV)の量産販売も開始されました。究極のエコカーと言われるFCVが普及するためには、FCVに水素を供給する水素ステーションの整備が不可欠です。政府は2015年度末までに水素ステーションを100カ所程度に増やすことを目標として、補助金拡充や規制見直しなど、その整備を進めています。しかしながら、コスト面・制度面・需給面などさまざまな課題から、地方での整備が難しい状況でした。

このような中、三重県に本社を置く上述4社は、三重県におけるFCV普及を支援し、環境に優しい地域づくりの一助とするため、移動式水素ステーションを運営する合弁会社を設立しました。三重県初の水素供給場所は、まずは三重県四日市市内、津市内に設置し、今後順次整備していく計画です。

当社グループはこれからも、水素ステーションの運営を通じ、環境保全への取り組みを推進していきます。

移動式水素ステーション(イメージ)
移動式水素ステーション(イメージ)

合弁会社の概要

商号
みえ水素ステーション合同会社
本店
三重県四日市市浜田町5番28号(住友電装(株)本社内)
資本金
10百万円
出資者
住友電装(株)(35%)、日本トランスシティ(株)(35%)、三重トヨタ自動車(株)(15%)、谷口石油(株)(15%)
事業内容
移動式水素ステーションによる水素供給事業
開業予定日
2016年4月
住友電装(株)

【お知らせ】当社と大分ケーブルテレコム(株)が10G-EPONシステムの実証実験を開始

次世代EPONシステム局側装置「FSU7100」
次世代EPONシステム局側装置
「FSU7100」

当社は、大分ケーブルテレコム(株)(以下、OCT)と共同で10Gbpsの通信速度を実現する10G-EPON(※1)システムを利用した実証実験を5月に開始しました。

国内ケーブルテレビ事業者が10G-EPONシステムを使用したフィールド実験を行うのは今回のOCTが初めてで、当社は実験に使用する機器の提供とシステム構築を担当しています。

本実験では10Gbpsの高速通信規格10G-EPONに対応したPON回線カード(※2)「FCM7133」を搭載した次世代EPONシステム局側装置「FSU7100」、同機器と接続して10Gbpsで通信を行う加入者側端末「FTE7502」および1Gbpsで通信を行う加入者端末「FTE6083」が使用されています。

OCTは本実験で既存CATVサービスへの影響や10G-EPON対応の局側装置を用いた省スペース化による運用コストの削減効果、最大通信速度を10Gbpsへ引き上げることによる高速通信サービスメニューのラインナップ強化に向けた検証を行います。

当社は、本実験で得られた10G-EPONシステムの実フィールドでの伝送性能データなどを参考にさらなる性能・機能向上に役立てていきます。

※1
10G-EPON:10Gigabit - Ethernet - Passive Optical Networkの略。10Gbpsの伝送速度を有する光加入者ネットワーク。
※2
PON回線カード:10G-EPONの回線を提供する回線ユニット。
ブロードネットワークス事業部

【お知らせ】太陽光発電システムの自立出力と連携できる高効率家庭用蓄電池「POWER DEPO®II」の販売を開始

高効率家庭用蓄電池「POWER DEPO®II」
高効率家庭用蓄電池
「POWER DEPO®II」

当社は開発した「リチウムイオン蓄電システムPOWER DEPO®II」の販売を開始しました。

本製品は大容量2.9kWhのリチウムイオン電池を搭載し、災害などによる停電時に情報機器や家電製品に長時間給電することが可能なスタンドアロン型(※1)の蓄電池です。太陽光発電システムとの連携により安定した電力供給が実現可能です。また、UPS機能(※2)搭載により、停電などの非常時にも途切れることなく給電が可能で、一般家庭だけでなく、小規模オフィスや店舗などでの使用にも適しています。さらに安価な夜間電力を充電、昼間に給電することで、電気代の節約にも役立ちます。

当社独自の高効率電力変換技術によってスリムでコンパクトなボディに収納、オフィス・店舗・住宅などでの使用を想定しています。可動式(キャスター付)、工事不要(AC100Vコンセント対応)で、誰でも簡単に取り扱うことができます。

太陽光発電システムとの連携
太陽光発電システムとの連携
※1
スタンドアロン型:系統連系しない独立型の蓄電池。
※2
UPS機能:UPSは無停電電源装置のこと。通常時はAC入力をそのまま出力し、停電時は蓄電池によるインバータ出力に切り替わる常時商用給電方式のこと。インバータは商用電力と同じく正弦波電圧を出力する。
パワーシステム研究開発センター、新規事業マーケティング部

【展示会】「WEFTEC 2015」に出展

ポアフロン®モジュール
ポアフロン®モジュール

9月26日(土)から30日(水)までの5日間、米国・イリノイ州で、米国水環境連盟が毎年開催する水関連では北米最大規模の「WEFTEC 2015」が開催されます。この学会・展示会は、北米を中心に2万人以上の水の専門家を集め、最新の技術紹介、国内外のビジネス機会創出目的のフォーラム開催、ネットワーキングの場を提供するものです。当社は、PTFE製精密ろ過膜モジュール「ポアフロン®モジュール」、石油随伴水処理用ろ過吸着塔を主に出展します。

会期
9月26日(土)~30日(水)
会場
McCormick Place(米国・イリノイ州 シカゴ)
ブース番号
2295
出展製品
水処理膜モジュール、ろ過吸着塔
水処理事業開発部

【展示会】「EUROPEAN MICROWAVE WEEK 2015(EuMW 2015)」に出展

欧州最大規模のマイクロ波関連の国際会議、「EuMW 2015」 がフランス・パリで開催され、9月8日(火)から10日(木)の3日間、併設される展示会に当社も出展します。

当社および欧州販売会社のSEEL(※1)は、各種無線通信やレーダー用のGaN(※2) HEMT(※3)およびGaAs MMIC(※4)などのデバイス製品を出展します。

会期
9月8日(火)~10日(木)
会場
PALAIS DES CONGRÈS(フランス・パリ)
ブース番号
101
出展製品
GaN HEMT、GaAs MMICなど
※1
SEEL:Sumitomo Electric Europe Ltd. (本社:イギリス)市場調査・情報収集および当社製品の販売、当社向け資材の調達会社
※2
GaN:窒化ガリウム
※3
HEMT:高電子移動度トランジスタ
※4
MMIC:マイクロ波集積回路
デバイス営業部、住友電工デバイス・イノベーション(株)

【お知らせ】高強度せん断補強筋「スミフープ®」(KSS785)損傷制御に対応した新設計式の性能証明を取得

高強度せん断補強筋スミフープ®(KSS785)
高強度せん断補強筋スミフープ®
(KSS785)

当社は、高強度せん断補強筋(※1)「スミフープ®」を用いた鉄筋コンクリート造の梁や柱に、損傷制御に対応した新しい許容せん断応力度設計式を適用できるとする建築技術性能証明を取得しました。

今回取得した建築技術性能証明は、2010年に制定された新RC規準(※2)に基づき、日本建築総合試験所にて認定を受けたものです。損傷制御(※3)に対応した新しい許容せん断応力度設計式を用いた場合、従来の設計式と比較して合理的な設計が可能となり、せん断補強筋の使用量の削減が可能なケースがあります。また、終局強度設計(※4)において塑性理論式以外に実験式である荒川mean式も採用できるようになり、設計者の選択肢がさらに広がりました。今回の性能証明の取得により、設計者のより高度なニーズに応えるとともに現場でのさらなる省力化が期待できます。

※1
せん断補強筋:地震の揺れなどにより発生する建築部材内のせん断力により部材が破壊されないように部材を補強することを目的として配置された鉄筋。
※2
新RC規準:「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説2010」のこと。2010年に日本建築学会が改訂した計算規準。
※3
損傷制御:地震後の残留せん断ひび割れ幅が過大とならずに、損傷限界以下に制御すること。
※4
終局強度設計:震災などの大きな災害が発生した場合でも、建築構造物が破壊・崩壊しないようにするための強度設計。
特殊線事業部、住友電工スチールワイヤー(株)

【新製品情報】文書管理・情報共有システムの最新版「楽々Document® Plus(らくらくドキュメントプラス) Ver.3.7」の販売を開始

「楽々Document® Plus」は、企業内に分散して存在する文書やデータを登録・保存・管理し、必要な時に必要な情報を高度な検索ですぐに取り出すことのできる文書管理・情報共有システムです。

今回、販売を開始した「楽々Document® Plus Ver.3.7」は、文書フォルダの新規作成が、従来に比べて簡単になりました。また、文書へのコメント投稿機能やグループウエアとのシームレスな連携機能が追加され、さらに便利な使い方が可能になりました。お客さまの業務効率化を実現し、社内の情報共有に活用できます。

住友電工情報システム(株)

【新製品情報】新規構造の高効率SiCパワートランジスタを開発

開発したVMOSFETの構造断面図
開発したVMOSFETの構造断面図

当社は、次世代パワー半導体として有望視される炭化ケイ素(SiC)を材料とする、独自構造のパワートランジスタ「V溝型金属-酸化膜-半導体構造トランジスタ(VMOSFET、図)」を開発しました。本製品は、電子の流れをオンオフするチャネル部分に特殊な面方位(0-33-8)を利用しているため欠陥の少ない酸化膜界面を形成でき、耐圧1,200Vで、オン時の抵抗も2.0mΩcm2と十分な低抵抗を実現しました。また、低欠陥特性を反映し、SiCトランジスタの実用上での課題とされている閾値電圧変動についても、高安定性(175℃、1,000時間で0.12V以下)を確保しています。

こうした特長は、EV/HEV(電気自動車/ハイブリッド電気自動車)など車両駆動システムの電子化に伴い需要の拡大が見込まれる車載用途に適したものです。また、太陽光などの再生可能エネルギー関連機器においても、当社にて開発中のパワーコンディショナに搭載し、業界最高水準の高効率(97.6%)を実証しました。

パワーデバイス開発部

【その他】小西 勇太選手 世界陸上代表に内定!

「セイコーグランプリ陸上2015川崎」レース終盤の優勝争い(右はエストニアのラスムス・マギ)
「セイコーグランプリ陸上2015川崎」
レース終盤の優勝争い
(右はエストニアのラスムス・マギ)
(写真提供/陸上競技マガジン)

当社陸上競技部の小西 勇太選手が、8月22日(土)から30日(日)に北京で開催される世界陸上競技選手権大会の日本代表に選ばれました。

当社の陸上競技部員が世界選手権に出場するのは今回が初めてです。

世界陸上の模様はテレビでも中継されますので、小西選手へのご声援よろしくお願いします。

人事総務部

ページの先頭へ