お知らせ
米国光学会より「The Tingye Li Innovation Prize」を受賞
2017年5月 8日
このたび、当社は「長距離大容量伝送に適した結合型マルチコア光ファイバ」の開発が高く評価され、Optical Fiber Communication Conference 2017(以下、OFC)において、米国光学会The Optical Society(以下、OSA)より「The Tingye Li Innovation Prize」を受賞しました。
The Tingye Li Innovation Prizeは、OSAの会長を務めた故Tingye Li氏が光学・フォトニクス産業の振興に果たした世界的な功績を讃えて2013年に創設された賞です。本賞は、光通信関連で世界最大の国際会議であるOFCと、レーザ・光エレクトロニクス関連で世界最大規模の国際会議であるCLEOにおいて、それぞれ毎年1名の最も革新的なアイデアを提示した39歳以下の若手研究者に授与されます。
今回の受賞内容は下記の通りです。
- 1. 受賞者
林 哲也(光通信研究所)
- 2. 受賞対象講演
T. Hayashi, Y. Tamura, T. Hasegawa, and T. Taru, "125-µm-cladding Coupled Multi-core Fiber with Ultra-low Loss of 0.158 dB/km and Record-low Spatial Mode Dispersion of 6.1 ps/km1/2," in Optical Fiber Communication Conference Postdeadline Papers, OSA Technical Digest (online) (Optical Society of America, 2016), paper Th5A.1.
今回の受賞は、現行の光ファイバ伝送技術では対処困難な将来の通信トラフィックの増大に対して、現実的な解を提示したことが高く評価されたものです。
今回の受賞を励みとして、当社は今後もマルチコア光ファイバの性能評価や量産技術開発などの研究開発に注力いたします。
- 2016年3月25日 当社プレスリリース
長距離大容量伝送に適した結合型マルチコア光ファイバを開発