プレスリリース
当社と(公財)佐賀県地域産業支援センターが放射光ビームラインの設置契約を締結
2015年2月25日
住友電気工業株式会社
当社と公益財団法人佐賀県地域産業支援センターは、同センターが管理運営する佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターにおいて、当社グループが材料分析を行なうためのビームライン(実験ステーション)を設置することで合意し、このたび、ビームライン設置契約を締結しましたのでお知らせします。 p>
放射光は、赤外線からX線までの波長からなる極めて明るい光で、特にX線は市販のX線源に較べて1万倍以上の強度であるため、従来は不可能であった高精度・高感度分析が可能となります。当社では、これまで大型放射光施設SPring-8*1 をはじめとした国内外の放射光施設を用いて、半導体、合成ダイヤ、高温超電導材など各種材料の基礎検討やデバイス、線材、切削工具、二次電池などの製品開発、さらには、希少金属リサイクル技術の実用化など、広範囲な分野に放射光を活用してきました。 p>
材料やデバイスに機能をもたらす電気的や機械的等の特性は、材料を構成する原子分子の種類や結合状態によって決まるため、今後の革新的な製品の創出には、原子レベルの評価技術がますます重要となり、放射光を用いた原子分子レベルの分析技術の利用の拡大が期待されます。 p>
こうしたことから、当社グループが常時使用可能なビームライン*2 を(公財)佐賀県地域産業支援センターが管理運営する佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター*3 に設置することで準備を進め、このたび、ビームライン機器の設計が完了し、同センターとの間でビームライン設置に関する契約締結にいたりました。
なお、ビームラインは2016年度に運用を開始する予定です。
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以上