CROSS TALK
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#03

女性社員 座談会

今回集まったのは、産休・育休を経て職場復帰したワーキングマザーの4人。
年次も所属部署もバラバラな彼女たちに、今までで一番印象に残っている仕事、
やりがいや達成感を覚える瞬間、仕事と家庭の両立について語ってもらいました。

MEMBER

01

IoT研究開発センター AI推進部

池田 理絵

2011年入社 / 理学部卒

住友電工に興味を持ったきっかけは、研究室の先輩が数多く在籍していたから。若いうちから責任のある仕事を任される、という話が入社の後押しとなる。現在所属するAI推進部では、画像解析とAI技術を使った、アナログメーター(針のメーター)の数値読み取りツール開発のプロジェクト管理などを担う。二児の母。

02

営業企画部

畑 詞緒理

2014年入社 / 法学部卒

社会基盤を支える事業を通して多くの人々の役に立ちたい、という思いから住友電工を志望する。現在は営業本部における教育業務と業務改善を担当。教育業務では管理職対象のリーダーシップ開発や担当者対象の営業力診断など、また、業務改善ではキャリア形成や業務とライフイベントの両立に向けた企画立案を行う。一児の母。

03

ダイバーシティ・インクルージョン部

野瀬 麻里子

2006年入社 / 経済学部卒

学生時代にアメリカに留学した際、日本の製造業の技術力や品質の高さを、外から見て改めて実感。その中でもグローバル展開する住友電工に興味を持つ。入社後は人事部門でキャリアを積み、現在は女性活躍推進と組織力強化のための取り組みを行うダイバーシティ・インクルージョン部に所属している。一児の母。

04

生産技術部 生産システム技術部

横瀬 紘子

2007年入社 / 工学部卒

学生時代に学んだ生産スケジューリングを活かすため、製造業を中心に就職活動。住友電工を選んだ決め手は、企業の雰囲気が自分に合うと感じたから。現在は生産技術部に所属し、カメラやセンサーをITツールと組み合わせることによって、品質・コスト・納期の観点から全社のモノづくり力強化に取り組む。二児(双子)の母。

※所属部署名等は取材当時のものとなります。

CAREER

Section #01 これまでのキャリア
今までで一番印象に残っている仕事は?

野瀬

皆さんがこれまでどんなキャリアを歩んできたか気になるんですが、印象に残っている仕事などはありますか?

池田

私は以前の部署で、製品のコンセプトづくりから工程やコストの管理まで、ひとつのプロジェクトをまるごと任されました。それまでは設計業務だけ、ということが多かったんですが、先輩から「モノの値段って、コンセプト次第でまったく変わってくるもんなんだよ」と教えられ、製品に対する考え方や仕事に取り組む姿勢を見つめ直すきっかけになりました。

そういうターニングポイントって、みなさんありますよね。私は営業担当時代に、過去実績の約4倍の量の注文をお客様から受けたことがあります。それ自体はうれしかったんですが、普通に考えると生産が追いつきません。事業部と何度も打ち合わせをして、海外拠点の能力増強や夜間・休日の操業など、あらゆる対応策を講じました。当時はとにかくたいへんすぎて、成長を実感することはなかったですが、今振り返るといい経験だったと思います。

横瀬

上司の指示で行った業務フローの整理が、私は特に印象に残っています。産休・育休明けで精神的に不安定だったのに加えて、それが本業とはあまり関係のないものに思えたので、最初は「なんで私がやらなきゃいけないの?」と憤っていました。ただ、結果として総務・経理・法務の面から会社の仕組みを理解することにつながり、今は上司に対して感謝の気持ちしかありません。

野瀬

上司は私たちのことをちゃんと見てくれているんですよね。各自がやりがいを感じながら力を発揮できる環境づくりって、やっぱり大事だと思います。私は以前、グローバル人事施策の企画・立案に携わっていて、海外関係会社のローカル社員や幹部の方がグローバルに活躍できる仕組みの構築に力を注ぎました。そして、現在は女性活躍をファーストステップとして、全ての社員が仕事を通じて成長を実感し、自己実現できる環境づくりに取り組んでいます。

ABOUT WORK

Section #02 仕事について
やりがいや達成感を覚えるのはどんなとき?

就活生の皆さんに対して「住友電工では、若いうちから責任のある仕事をどんどん任されますよ!」って話をよくしますけど、それってまったく「若いうち」に限らないですよね。

池田

確かに。年次や経験を重ねるごとに求められるレベルがどんどん上がって、中堅・ベテランになっても落ち着く暇がない、というか。もちろん、いい意味で、ですけど(笑)

私は今、教育業務を担当していて、研修や面談の相手がグループ長や部門長、ときには役員だったりするので、やっぱり緊張します。ちょっと背伸びをして、常に実力以上の仕事に挑戦することを求められているような気はしますね。

池田

私の所属するAI推進部では、いかに素早くタイムリーにPoC (Proof of Concept=概念実証)を行うか、が鍵になります。新たなアイデアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などについて検証する重要なプロセスを任されているので、プレッシャーは大きいですが、それがやりがいにつながっています。

横瀬

池田さんの部署では、古いタイプのアナログメーターをカメラ撮影でデジタル化して、作業効率を計測するツールを開発されてるんですよね?30年以上前の設備が現役で稼働してる事業所って結構あって、実はうちの部署でも導入してるんですよ。私が現場で行う作業は地味なものかもしれないですけど、それが全社のモノづくりを支えることにつながるんだ、という思いは持っていますね。

野瀬

少し大げさにいうと、全社的な意思決定に関わっている感覚でしょうか。私が携わったグローバル人事施策では、当社初の取り組みとして、初年度に11ヶ国・24名のグループ・グローバル幹部を認定するなど、多様な人材がグローバルに活躍できる仕組みの第一歩として、とてもスケールの大きな目標を達成することができました。当時でも、住友電工のグループ会社は世界に230社以上あったと思います。経営層や事業部門、ローカル幹部の意見のとりまとめはたいへんでしたが、ひとつの施策が形になったときの達成感は、やっぱりなにものにも代えがたいです。

WORK-LIFE BALANCE

Section #03 ワークライフバランス
仕事と家庭の両立って、実際どう?

横瀬

ここにいるメンバーは全員、子育てしながら働いていますけど、普段はどんなことを感じていますか?

自分の仕事は自分でコントロールするのが大前提として、それでも上司や同僚に理解があって助かっていますね。子どもの体調不良で会社を休むときも「子どもは熱を出すものだから仕方ないよね」と言ってもらえて、その一言で救われます。

池田

勤務形態やキャリア形成について上司と面談する機会も有意義ですよね。出社・退社の時間や出張の有無など、その都度状況は変わるので、軌道修正しながら自分の働き方を決めています。どうすれば仕事で責任を果たせるか、どうすれば高いパフォーマンスを発揮できるか。それを考えたうえで上司に希望を伝えることが重要ですよね。あと、同じように子育てをしているチームメンバーが何人かいて、情報交換できるのもありがたいです。

横瀬

へー、いいですね!私の部署で産休・育休を経て復帰したのは、実は私が初めてなんですよ。もちろんちゃんと受け入れてもらってますけど、上司にとっても初めての経験なので、お互い戸惑うことは多いですね。

私の上司は「時短で働く社員のマネジメントも自分の仕事だから」と心強い言葉をかけてくれるので、横瀬さんもきっと大丈夫ではないでしょうか。時短勤務だけじゃなく、フレックスタイム制、時間単位有休、在宅勤務など、うちの会社の人事制度はかなり充実していますし。

野瀬

さっき池田さんが言ってましたけど、定期的に上司との面談の機会が設けられる「出産・育児サポートプログラム」があるので、やっぱり安心ですよね。ちなみに私の上司は、産休・育休中もプログラムに関係なく定期的に連絡をくれました。それを通して部署の状況が知れたので、おかげで浦島太郎状態にならずに済みました(笑)

横瀬

「住友」という名前だけ聞くと、昔ながらの堅い会社って感じがしますけど、時代の変化にもしっかり対応していますよね。私自身、部署ではワーキングマザー第1号なので、後輩のためにも積極的に発信していこうと思います。